栄養の基本的な考え方とは?
「栄養」を取らないと病気になる??
今の常識では、栄養が足りなかったら病気になってしまうような気がします。
でも、今の病気や不調の多くはこの逆のケースが多いです。
⑴食べる量(身体に入れる量)>老廃物排出量(身体から出す量)
食べたものは身体を作ったり栄養になったりします。
そしてそれらの身体に取り込んだものは必ず捨てなくてはいけません。
しっかり捨てるからこそ、新たに身体に栄養を取り込む余地が生まれます。
「入れるより先に出さなくてはいけない」これは【自然の法則】です。
⑵消化器の不調で栄養を消化・吸収する力が落ちている
そもそも消化器系の働きが落ちていたら、
食べたものから栄養を消化吸収することはできません。
栄養にならないどころか毒にすらなる可能性があります。
今は栄養学が発達して数値計算して栄養素を食べます。
自分の消化器の状態は全く考慮せず、栄養素の数字だけが示されます。
プチ断食や糖質制限が効果的な理由とは?
食べ物が足りなかった時代なら、消化器の問題よりも栄養不足の方が問題です。
不調や病気の時に、美味しいものを食べて身体に力をつけるのは理にかなっています。
土用の丑の日に栄養価の高い“うなぎ”、多くの今の人には“必要”ではありません。
今の飽食の日本では多くの方は栄養自体が不足している訳ではありません。
だから【断食】や【糖質制限】が健康に役立ちます。
【断食】がなぜ身体にいいのかと言えば、、、
- 身体に入れる事を一旦止めて、身体からの老廃物の排出を優先させる
- 消化器を消化・吸収の仕事から休ませ、消化器自体が回復する
【糖質制限】がいい理由としては、、、
- 糖質に頼る「糖体質」から脱却すると、脂肪やタンパク質の代謝が上がる
- 糖質や甘いものは「陰性」なので、身体が冷えたり、緩んで代謝が落ちる
頭脳労働やストレスなどは頭を緊張させ酷使します。
頭(脳)が働く時はエネルギーにしやすい糖質を頭(脳)が欲して食べたくなります。
頭(脳)が働きやすい状態は、もう既に立派な「糖体質」です。
こう捉えてみたら多くの方が「糖体質」だと感じるのではないでしょうか?
「糖体質」が血液を汚して、緊張体質を生む原因になる
糖体質というのは、甘いものが大好きな人という意味ではありません。
身体がエネルギーとして【糖質】を好んで欲しがるということです。
糖質以外にも本来はタンパク質や脂質も燃やしてエネルギーにできます。
こういう中で脂肪もタンパク質も適切に循環しています。
じゃあなんで糖質を好んで欲しがるの?って思いますよね。
糖質は圧倒的に早く手軽にエネルギー化できるという特徴があります。
戦闘状態や緊張状態にあると
身体はいつでも戦えるように【糖質】を要求する傾向が強くなります。
特に現在の日本ではストレスや、頭や目を酷使する生活のなかで糖体質になっています。
さらに糖質自体が身体を冷やし、血液を砂糖水のようにドロドロにしていきます。
国民の1/2がガンになると言われる今の日本の大きな問題の一つだと思います。
「栄養」とはエネルギーを身体に取り込むこと
そもそも「栄養」というと食べ物!というイメージがあるかもしれません。
でも「栄養」とは必要なエネルギーを身体に取り込むことです。
- 呼吸でやっている気体(酸素)の出し入れも栄養
- 水を飲むことも血液の元になる液体をとりこむ栄養(代謝の落ちている人は取りすぎに注意)
- 姿勢がいいといっぱい取り込める重力エネルギー(地球の力)も栄養
- 太陽のエネルギーをしっかり浴びることも身体を陽性にする栄養
「栄養」を取るということは、いろいろな方法があります。
消化器系の機能が不調に陥っていると
いくら栄養のあるものを食べても
身体の改善は進みづらく、下手したら害になります。
食べ物を消化・吸収するという行為は
消化器系にとっては基本的には負担になるからです。
私自身がそうでしたが、
「栄養」とは、必要なエネルギーを取り込み、不要なエネルギーを排出すること
と捉えられると、今の栄養学を超えて、身体に必要なものが見えてきます。
→重力というエネルギーをきちんと身体に取り込む=姿勢や使い方を変えていく
→気体や液体のエネルギーの取り方を考える=呼吸や水分の取り方を変える
→主食のごはんやパンは糖質なので、蕎麦にする・雑穀を混ぜてみる
「栄養」の取り方を広げると身体の代謝や健康レベルが上げやすくなります。
*この文章は当院のコラム【身体が変わる視点】の中から、特に体質の問題にフォーカスしているものを改定して掲載しています。