前回のコラム『散歩の効用』で、
散歩することで血液の消費地が『頭』→『身体』に変わる。
そして整体ではこの『身体』の質を考えていると書きました。
『身体』の質とはどういうことか?
血液の消費地というのは、活動している場所ということになります。
皆さんは歩く時に働く場所というと脚・下肢をイメージすると思います。
実際に脚・下肢を使うことは間違いないのですが…
これが身体を使うイメージとして強い人は、
大抵は足の疲れが残りづらい身体の使い方になってしまいます。
これでは、なかなか散歩が長続きしませんよね。
だから
歩くという動きの質を『体幹』にする、つまり胴体で歩くイメージを作りたいのです。
そもそも下肢というのは
- 背骨・腰の動きを拡張して活動や移動の効率を高める
- 下腹部の血液循環や活動性を安定させる
という腰・背骨が『主』、下肢が『従』の関係の中で発展してきました。
体幹が『主』になると皆さんが思っている以上に足は疲れなくなります!!
こんな関係があるから『体幹』で歩くとさらにいいことが起こります。
- 血液の消費地が胴体も含めた『身体』になることで、内臓に血液と活動が促される
- 自律神経系が副交感神経、リラックスに誘導される
- 体幹が動くと股関節と肩関節が連動して自然と動くことで肩こりにも効果大
- 下肢の2本の軸から体幹の1本の軸へ統合される
こんないいことばっかり。
現在の内臓の病気の大きな要因には、
移動手段の自動化とイス社会になったことで体幹の使い方を忘れてしまったことが大きく影響していると思います。
体幹の使い方が良くなることで、内臓の血液循環と活動性は大きく高まります。
美容目的で散歩をしている方もいると思いますが、
これは分かりやすく言うと
ヒップアップ、ウエストを占める、下肢を引き締めるなどの効果に直結します!!
内臓の働きも良くなるので、基礎代謝も上がります!!
さて、それでは実際に歩き方のコツを押さえていきましょう。
①踵で着地して、そのまま踵をなるべく長く接地しておく。
〈ポイント〉
後ろに残る足に意識を取ること
つま先で蹴って進まないように意識すること
②踵が接地している間に、お尻が踵より前までしっかり移動する。
〈ポイント〉
上体を前屈みにしないこと
お尻(恥骨)が一番先に進んでいくイメージを持つこと
③腕の内側が身体の真横の側面に擦れるように腕の意識をとる
〈ポイント〉
上体が前屈みにならないようにすること
自然と肩甲骨が動くようにすること
④見えている視野全体を全て均一に見るように広くとる
〈ポイント〉
頭が前のめりにならないこと
しっかり呼吸をすながらすること
今回紹介している『歩くコツ』は自然に体幹が動くことを一番の目的にしています。
いくつかコツを書いていますが、
私のおすすめは、日替わりで一つ一つの感覚に集中してみることです。
そして一つ一つ慣れてきたら、2つ、3つと感覚を融合してみてください。
『身体』の質…
血液消費地が『頭』→『身体』→『特に体幹』と促すことで、
散歩はさらに疲れづらく!!内臓を活性化させて発散性の高いものになります。
是非、お試しください。