腹圧が腰の安定感を作る

前回のコラム『横隔膜と鼻呼吸と呼吸』では横隔膜で呼吸は大きく変わることを書きました。

 

特に横隔膜が参加する腹式呼吸ではお腹の圧力【腹圧】が変動します。

 

今回は、【腹圧】が姿勢を作る!!というテーマです。

 

【腹圧】とはなんでしょうか?

 

お腹の中は消化器が入っています。

 

消化器は一本の管で、

上は”口”から下は”肛門”まで繋がって外界につながります。

 

消化器以外は外と繋がっておらず、

またいわゆる”お腹”の領域は、

上は”横隔膜”、そのほかは腹筋などに囲まれた密閉空間です。

 

つまり”お腹”は風船のような袋のなかに消化器系が”浮いている”ような感じになっています。

 

”横隔膜が上下する”腹式呼吸では、上から”お腹”の風船が押し込まれるので、お腹は”横”(前後左右)に膨らみます。

 

腹筋はこの”横”に膨らもうとする力を、押さえ込んでくれるので

”お腹”風船は四方八方から抑え込まれて圧力が上がり圧縮します。

 

このお腹の風船の圧力が高くなることで、

お腹の後ろにある背骨お腹の圧力に押されるような力に変換されます。

 

この密閉されたお腹の圧力のことを【腹圧】といいます。

 

腹圧がしっかりコントロールできていると、背骨は前から風船に押されるように支えられるので、しっかり上に立つことが出来ます。

 

猫背などの姿勢は、”前に身体が倒れて”背中が丸みを帯びてくる状態です。

 

つまり身体の前側からの支えが弱い形といえます。

 

横隔膜が参加した【腹式呼吸】では呼吸と連動して横隔膜が上下に動くために【腹圧】が変動しています。

この腹圧のコントロールに常に腹筋が参加するので、

しっかり深い【腹式呼吸】ができると自然と腹筋を鍛えてくれます。

 

そしてこの【腹圧】が自然と身体がしっかりと立つ強い体幹を作ってくれます。

 

実は、【腹圧】は何も背骨に作用するだけではありません。

 

この【腹圧】、四方八方に圧力がかかります。

 

お腹の中にある消化器系の腸管や肝臓、膵臓などや泌尿器系の腎臓や膀胱などの内臓器にも呼吸と連動した圧縮と弛緩が繰り返し起こります。

 

・内臓の蠕動運動などのオリジナルな活動を活発にする

・圧縮と弛緩というポンプが働いて、お腹の血液循環を活性化する

 

当院では、腰痛の大きな要素として内臓を必ず観ます。

 

【腹圧】=【内臓の活性化】=【背骨(腰)の安定化】という図式が見えてきます。

 

しっかり呼吸することは一生懸命生きること。

 

呼吸がしっかりできている身体は、身体の土台になる腰が安定感している象徴としてみることができます。

 

整体では腰椎5番の腰の骨を呼吸の重要な処として扱います。

構造的に見ると、腰椎5番は身体の反りを作る重要な場所です。

 

そして内臓がしっかり活動している身体は、

・血液循環が良い

・自律神経がリラックスに移行しやすい

・消化、吸収、排出の力が強い

・姿勢が良い

・腰が強くなる(痛みが出なくなる)

というメリットがついてきます。

 

【腹式呼吸】のためにしっかり【鼻呼吸】を行なえる身体を作りましょう!!

 

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