前回のコラム『身体の『幅』』では、
股関節≒座骨の物理的な身体の幅【コア】のことを書きました。
股関節の位置を感覚すること、座骨の位置を感覚すること。
立っていても、座っていても身体の支え方や感覚は同じということがポイントでした。
猫背は肩甲骨の位置が外側にシフトしてロックがかかっている状態。
以前、肩甲骨は動きの幅が大きく、本来あるべき位置が分かりづらいと書いたことがあります。
しかし、不思議なことに…
適正な姿勢の場合、肩甲骨の内側はほぼ【コア】のライン上に寄ってきます。
つまり…
手も足も【コア】から出ていく構造
になります。
”姿勢をよくする”というと背中や首で身体を反らせようとする人が多く見受けられます。
それでは結局、背中や首の筋肉の使い過ぎを生んでしまいます。
本来の姿勢は身体の幅【コア】の感覚のなかで、自然に連動して作られます。
力んで”姿勢をよくする”というのは、やはりおかしなことです。
ちょっと脱線して身体の幅【コア】を広く眺めてみました。
今回は、【座骨】の感覚を高める歩き方にチャレンジしてみましょう!!
【座骨を意識した歩き方】
①足が接地する
このとき、大腿骨(太腿の骨)は身体の前にあります。
②この大腿骨に【座骨】を近づけるようにイメージ&操作
脚を運ぶ意識を捨てて、【座骨】の操作で歩いてみましょう。
こうすることで、前にあった足は自然と股関節から身体の後ろに伸びてきます。
ポイント
- 足首の中心感覚を大切にして接地します。
- 【股関節】は『脚の付け根』で【座骨】とほぼ同じ上下軸にあります。
- 座骨を股関節に近づけるように意識を取ると脚の付け根が機能する感覚が掴みやすくなります。
この歩く感覚は
- 股関節の位置
- 身体の幅
- 骨盤が立つ(前傾でなくなる)
というとても大切な感覚を養うことができます。
【座骨】を触って『立つ−座る』で感覚を磨きながら、
『歩く』時にも【座骨】の感覚をしっかり活用してみてください!!