『地面と仲良くなる』をキーワードに足首・膝関節の位置と感覚を見直してきました。
足首と膝関節の感覚がついてくると、今までよりずっと重力を感じられるようになります。
さて今回のテーマは『股関節』です。
股関節は今までの足首ー膝から繋がる『脚』の付け根にあたる関節です。
同時に『脚』の中では骨盤に組み込まれていて、一番”胴体”と仲が良い関節。
地面との最前線基地が【足首】。
胴体という”本部”に近い場所にある基地が【股関節】。
【膝関節】はちょうどその中間にあって調整役。
(手足のグラデーション参照)
中間管理職は大変だとよく言われます。
人間の【膝】が壊れやすい理由がよくわかるのではないでしょうか?笑
『股関節』は内臓や上半身の状態をよく反映しています。
『股関節』をよくするには、この関節の性格をよく頭に入れておいてくださいね。
さて股関節はどこにあるのでしょうか?
お尻の筋肉や太股の筋肉に囲まれているので、股関節はとても感覚しづらい関節です。
いろんな角度からまずは見てみましょう。
多くの人が『脚の付け根』としてイメージしやすい場所は【大転子】です。
自分でも簡単に触れることができるのでかわりやすいから、ということもあると思います。
【大転子】は身体の外側にあります。
これでは、”脚”が背骨の軸からは遠すぎて繋がりません。
【股関節】かなり内側にあります。
私は骨盤の座骨を指標にして、股関節を説明しています。
真横から見ても、前後から見ても、【股関節】は【座骨】にかなり近い軸にあります。
だから、【股関節】のイメージを膨らますために、骨盤の【座骨】をしっかり認識します。
【座骨を認識する方法】
座骨はその名前の通り、座った時に地面に接する骨。
座っているお尻の下に手を入れると簡単に触れることができます。
座骨は丸みを帯びていますので、それを前側にたどっていくと平らになる場所があります。
そこが分かればパーフェクトです!!
【脚の付け根をイメージする】
そのほぼ真上に【股関節】があります。
そこで【座骨】を触って、触った場所を【股関節】だとイメージします。
【股関節】ということはつまり”足の付け根”です。
【座骨】を触ったまま、イスに立ったり座ったりします。
触っている場所が”足の付け根”です。
そこを曲げたり、伸ばしたりする感覚を味わってみてください。
どうですか?
足のイメージが変わりませんか?
【股関節】は普段イメージしているより、はるかに身体の中心に近い場所にあります。
【座骨】を利用して、【股関節】の位置を確認してみましょう!!
そして、触ったまま立ったり座ったりを繰り返して感覚を高めましょう!!