今回のテーマは『肝臓が働きすぎる理由』についてです。
整体をしていると、多くの人が”肝臓を働かせすぎている”こと
を強く感じます。
・人の顔色をよく気にしたり、自然といろいろ考えてしまう…
・睡眠が浅かったり…寝付きが悪くて悩んでいる…
・頭がボーッとして熱が籠ったようでダルい…
こんなことを感じる人は、肝臓が働きすぎているかもしれません。
お酒をそれほど飲まない方などは
特にそれをお伝えすると、意外そうな顔をされています笑
やはり、肝臓=お酒のアルコールの分解を行なうところ
というイメージがものすごく強いみたいですね。
『肝臓』は本当に多岐にわたる仕事をしてくれています。
大枠で捉えた場合にはこんなことをしてくれています。
①食べた物をエネルギーに変える働き
②体に取り入れた物の解毒作用
③いらないものを排泄する胆汁の生成
アルコールを分解するというのは②の仕事のほんの一部分です。
アルコールの他にも解毒するものといえば
身体に入ってきた食べ物や細菌などから、身体で作られる有毒物まで多岐にわたります。
つまり毎日浴びるほどお酒を飲んでいない限りはアルコールだけで
肝臓の”健康”は語ることができないと思います。
では、何が”肝臓の働きすぎ”を引き起こしているのか??
多くの方の身体を観させて頂いて一番その影響が強いように感じるのは、
[頭の使いすぎ]です。
実は大有りで、とても深い繋がりがあるんです。
頭(脳)は人間のエネルギー消費量のおよそ20%を占める一大消費地と言われています。
そして身体の他の細胞よりもエネルギー源として「糖質」が大好きなのです。
つまり、頭を使う人ほど、”頭の要求”で糖質(エネルギー源)を欲しがるようになります。
肝臓はこのコントロールを担っているのです。
頭の活動は肝臓の過労の上に成り立っていると言えるかもしれませんね。
パソコンやスマホが生活にがっちり組み込まれた今の世の中では、
朝から晩まで目(=頭を使う情報源)を使い、頭がグルグル回転して
肝臓も知らないうちに働きすぎてしまうのだと思います。
肝臓も頭(脳)もとても活発に働くので、熱がたくさん出てきます。
同時に老廃物もたくさん出て血液が汚れてきます。
この熱や老廃物の処理が上手に行なえないと
いわゆる不定愁訴といわれるいろいろな不調を起こす要因になってきます。
肝臓を休めるためにも、頭の活動を抑えて休めてあげること
の大事さがよくわかりますよね。
思い当たる方は、是非!以下の方法などを日常に取り入れてみてください。
①蒸しタオルを使って後頭部や目を温める。
熱めのお湯で絞ったタオルを後頭部や目に当て温める。
タオルが冷えたら繰り返し3回程度繰り返して行なう。
温→冷→音→冷→…と熱刺激をいれることで自律神経系を活性化させて血流を促します。
②脇の下をストレッチする
脇腹ではなくて、脇の下にしっかり角度を合わせてストレッチをする。
→脇の下が詰まると頭に向かった血液が下に戻ってきづらくなってしまうので、ここをリリースします。
③頭皮を緩める・頭蓋骨の調整をする
頭皮:力を入れずに指の平を使って頭皮を動かすようにする。
頭蓋骨:こめかみの高さにはちまき(タオルでもよい)を
強めに巻いて口を大きく開け閉めを繰り返す。
→頭自体の緊張を解くのに頭皮や頭蓋骨に本来の弛みを取り戻すことで緊張が抜けてきます。