子供の頃から【口呼吸】だった私。
鼻で呼吸するってとても大変だった記憶があります。
【蓄膿症】と診断もされました。
とにかく鼻が詰まって、黄色い鼻水が出て苦しかった記憶があります。
実は私の母方のおばあちゃんも【蓄膿症】で手術歴があるそうです。
でも、実はこれも当たり前ではありませんでした。
いきなりですが、今回のテーマは【鼻呼吸】です。
【蓄膿症】知っていますか?
私たちの鼻の奥の周辺には【粘膜】で覆われた空洞があります。
これを【副鼻腔】といいます。
副鼻腔の【粘膜】が炎症を起こして、膿みが溜まってしまうのが【蓄膿症】。
普通は鼻から入ってきた空気が【副鼻腔】の中を気流を作るように流れます。
【鼻呼吸】で空気が【副鼻腔】の粘膜を通るメリットは
- 空気がプールされて温められる
- 粘膜で細菌やウィルスが排除される
などがあげられます。
外の環境との”温度差”を和らげて、”異物”を取り除いてくれます。
ところで、【粘膜】はどうして炎症を起こすのでしょうか?
粘膜は粘液を分泌して免疫や吸収に働きます。
粘液は細菌やウィルスを包み込んだり、殺菌するチカラがあります。
炎症というのは、大きくみると
- 細菌やウィルスが住み着いて常に小競り合いが起こっている
- 組織が新しく作り替えられないので、強制的な破壊活動が起こっている
という状態で起こります。
いつも”戦い”や、”無理な破壊”が行なわれているので、熱出たり出血が起こります。
炎症の要因としては、
- 過剰な細菌やウィルスの侵入に曝されている
- 代謝が低下して粘液の量が減っている
- 粘膜組織の体温が下がって代謝が落ちている
ことがあげられます。
一番上に『過剰な細菌やウィルスの侵入』と表現しましたが、
実は、ほとんどの場合は細菌やウィルスの数が多いのではありません。
粘膜の代謝が低下することで『細菌やウィルスの侵入を防げなくなる』が正解です。
鼻の粘膜の機能は【口呼吸】では機能しづらいのです。
身体というのは、適正に使われて刺激を受けていないと怠けてしまうものです。
皆さんにも心当たりがあるかもしれません笑
細胞や組織レベルでも同じです。
副鼻腔を含めた鼻の粘膜も【口呼吸】では呼吸活動の刺激がなくなります。
すると、代謝が落ちて、細菌やウィルスの侵入が増えます。
慢性的な炎症はこうして起こりやすくなります。
だから【口呼吸】から【鼻呼吸】へ変えたいのです。
【鼻呼吸】で鼻の粘膜がしっかり機能するようになります。
実は、人間以外の動物はそもそも構造として【口呼吸】ができないといいます。
これは口腔外科医師・西原克成先生が発表されています。
【口呼吸】は鼻が弱い人の多くが気にする【扁桃腺】にも大きく関係します。
次回はその辺りを考えてみます。