扁桃腺は一大防衛基地

前回のコラム『鼻呼吸が身体を変える!!』では鼻呼吸と特に鼻の粘膜の話をしました。

鼻と口が繋がる”喉”には、グルーっと覆うようにリンパ組織があります。

この喉のリンパ組織のことを【ワルダイエルの咽頭輪】といいます。

リンパというのは、免疫機能に特化した組織です。

私たちがよく【扁桃腺】と呼んでいて、口を開けると喉の奥に見えるのは口蓋扁桃。

その他に3つ、合計4つの扁桃組織があります。

ここが鼻と口から入ってくる外敵から身体を守る【一大防衛基地】なのです。

 

今回は、簡単にこの”一大防衛基地”=【扁桃腺】と呼びたいと思います。

扁桃腺ではリンパ球や液性免疫抗体をつくって防衛にあたっています。

よく風邪を引いたりすると扁桃腺が腫れますよね。

これは細菌やウィルスに扁桃腺が占領されてしまった状態です。

占領されてしまう要因としては

  • 過剰な細菌やウィルスの侵入に曝されている
  • 代謝が低下して粘液の量が減っている
  • 組織の”体温”が下がって代謝が落ちている

ことが挙げられます。

そして

  • 細菌やウィルスが住み着いて常に小競り合いが起こる
  • 組織が新しく作り替えられないので、老朽化して強制的な自己破壊が起こる

という事態が引き起こされて炎症が起こります。

 

実は、扁桃腺が慢性的に炎症を起こすような状態になると、

身体がダルく、熱感があって、喉がイガイガしたり、痰が詰まったりという状態が続くようになります。

【扁桃腺】が細菌やウィルスに占領されてしまうと、彼らにとっては感染していく大きな【前線基地】となります。

前線基地を作られてしまうと、大変です。

粘膜を伝って喉からお腹へ侵入されることもあります。

血液に乗って身体のどこへでも感染できる、足がかりを作られてしまいます。

鼻から喉の粘膜からは発生学的に脳へ直接繋がるルートがありますので、

気分が浮かなくなるったり、精神的な健康にも大きく影響があるといわれています。
ネガティブな情報が続きましたね…

 

この一大防衛基地をいかに機能させるかが、元気な身体のポイントとなります。

そこで【鼻呼吸】です!!

【鼻呼吸】では、鼻の粘膜も防衛の前線基地として協力してくれます。

  • 粘液が細菌やウィルスを絡めとって排除してくれる。
  • 空気をいったんプールして体温に近い温度まで温めてくれるので、【扁桃腺】が冷えない。

【口呼吸】では空気が直接扁桃腺を通過するために、防衛が後手後手に回ってしまうのです。

鼻呼吸をしっかり行なうことで粘膜がしっかり機能して、前線基地になります。

この2点だけでも、というか…

この2点が扁桃腺という防衛基地が機能するのに必須なのです。

 

【鼻呼吸】は横隔膜と連動して全身に連動する呼吸様式です。

それは人間を除いた動物達にとっては当たり前の呼吸様式のようです。

私も【鼻呼吸】を取り入れることで、長年悩まされていた鼻のつまりや痰が絡むことから年々解放されている実感があります。

 

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