今日のテーマは『身体の中心に集まる力をつける』です。
”陰”と”陽”というのは皆さんも聞いたことがあるかもしれませんね。
東洋医学ではこの”陰”と”陽”が自然の法則を構成していると考えられています。
”陰”と”陽”は決まっているものではなくて、相対的なものですが、、
例えば、
植物が”陰性”であるのに比べると、私達動物は”陽性”になります。
陰陽の原理から簡単にその特徴を見た場合には
「陽性」というのは、、、
太く・厚く・短くというような物理的に見て求心性・圧縮性を示す性質のことで、
その結果として、その性質は音や熱、光、重さなどを現象を現すもの。
一方、「陰性」というのは、、、
細く・薄く・長くというような物理的に見て遠心性・拡散性を示す性質のことで、
その結果として、寒さ、軽さ、湿などの現象を示すもの。
なんか分かりづらいかもしれませんが、
やせ形でひょろっと縦に長い人体型の人は
陽性の動物の中でもより陰性のほうに傾いている傾向があります。
やせ形の人に比べてより陽性です。
少し回りくどくなりましたが、
いずれにしても、私達動物は陽性なので、
身体の中心に向かってギュッと求心圧縮する力=生命力
ということが基本になってきます。
環境から必要なものを取り込んで、
ギュッと求心圧縮する力が身体を中心にまとめあげて
自然と身体の軸を確かなモノにしてくれます。
その性質として内臓や脳なども身体の内側に折り畳むように発展していきます。
活動する力や体温はそうして身体の内側から湧き上がってくるのです。
ちなみに”陰性”の植物は、
常にグルグル回って活動していて中心温度が5700℃にも達する
ギュッと求心圧縮している超”陽性”の地球から
栄養を取りだして、
遠心拡散的に空と地面に向かって遠心拡散的に成長していきます。
”猫背”などの姿勢で悩んでいる方や
それこそいろいろな不調で悩んでいる方は、
身体の中心に力がギュッと求心圧縮する力=生命力
が弱くなっていると思うとよく理解できます。
身体が中心に保てなくなって、外に向かって拡散していってしまう
つまり、
崩壊に向かっていく兆候ということで、
総称して「陰性病」なんて表現されることもあります。
背骨は私達の身体の真ん中にあって、身体を支える”軸”になっているのですが、
身体の中心に力がギュッと求心圧縮すると
背骨が身体の”軸”として自然と身体の支えられるようになります。
猫背や不調を訴える人ほど背骨から離れたところまで、
筋肉がとても硬くなって自力で改善が難しくなってしまっています。
これは、
背骨が自然と直立できなくなっていて
支えるために知らないうちに筋肉が使われて、
身体の”軸”をなんとか支えているからです。
血管も脳も肩甲骨の位置も
身体が中心にギュッと集まる力が弱くなると、、、
→弾力がなくなって硬くなってきたり
→むくんで膨らんできたり
→中心に引きつけることができなくなって外側に流れてきたり
します。
姿勢や不調は1つずつ独立して出てくるわけではなくて、
身体がギュッと求心圧縮する力がなくなってくることで起こってくるんですね。
だから、1つ1つの症状や不調、姿勢の悪さのみに
フォーカスするのではなくて
身体の求心圧縮する力を引き出すことを考えてあげたいですね。
では、
身体の中心に力がギュッと求心圧縮する力=生命力
を高めるためには何が必要なの??
それには、私達の祖先を知ることがその大きな参考になります。
動物の進化を後戻りしていくと、
『環境から栄養を取り入れて、要らないものを捨てる』
つまり、
”腸”の機能から発達してきたことが分かっています。
そして、
私達は海を離れて上陸してからは、重力に対応することを
最重要課題として発達してきます。
つまり、
①内臓の活力を高め、血液循環と血液の質を高めること
②重力に対して骨を”軸”として使って、身体を支える
こんなポイントに着目することで、
身体が中心にギュッと集まってくる力が高まってきます!!
私達はもっと”陽性”の存在だと分かると、
エネルギーが身体の中心に集まって、
もっと自然と生き生きと生きていくことができるようになれるはずです!