今回のテーマは『脳と内臓のバランス』についてです。
皆さんは コンフォート・ゾーン(Comfort Zone)という言葉をご存知ですか?
コンフォートゾーンというのは、脳科学・心理学で使われる用語で「快適領域」のこと。
私も認知科学者の苫米地英人先生の本から学びました。
私たちは、知らず知らずのうちに、自分にとって一番快適な領域で生きています。
そして私たちは、知らず知らずのうちに、変化を拒み、安定を求めるものです。
そのコンフォートゾーン「快適領域」がその人にとっての
リアリティのある「世界」であり「常識」なのです。
きっと同じものを見ていても、あなたと私では全く違う世界に見えているかもしれません。
不思議ですね(笑)
苫米地先生は現状から変わるために、
今自分がいるコンフォートゾーン「快適領域」から
自分がなりたい新しいコンフォートゾーン「快適領域」を作っる方法を教えてくれます。
興味があれば、是非読んでみてください!!
このコラムでも最大のテーマにしている「変わる」ということ。
私は、コンフォートゾーン「快適領域」という概念を知ったとき、
(これは苫米地先生が言ったのではなく、あくまで私が感じたことですが…)
私たちが不調や病気に陥る理由が「脳⇄内臓」のバランスにあることを確信できました。
動物や植物のコンフォートゾーン「快適領域」、リアリティのある世界は自然に根ざしています。
一方、私たち人間は高度な社会になるほど、自分たちで作った「人間の世界」にリアリティを持ちます。
これは簡単に言えば「脳中心」のコンフォートゾーン「快適領域」です。
いかに「楽しく」生きるか?
いかに「便利に」生きるか?
いかに「自分らしく」生きるか?
これが人間を動植物より個性的にしている世界観です。
当然のことながら人間も動物の仲間なので、
生命としてのコンフォートゾーン「快適領域」は自然に根ざしたものであるはずです。
人間の場合は脳に対して、お腹(内臓)がその座にあたります。
なるほど生命の起源を観ていくと、環境とのやりとりを行なう”内臓”が先に生まれてきます。
整体を行なっていると、人間らしい「脳主体」の活動が健康を害していることを痛感することがおおくあります。
現在は「脳」の世界が現実の自然の世界を離れて、ヴァーチャルに傾いています。
これにひっぱられると、お腹は留守になって活力を失います。
これが冷え性や猫背、さらには腰痛や肩こりを引き起こすのです!!
コンフォートゾーン「快適領域」は悪いものでも維持したいもの
例えば、健康のために・痩せるために食事量を減らそうと思ったとします。
でも、ほとんどの人が食事の節制に失敗します…
これは普段から脳で「食べている」からです。
「美味しいもの」を「満足するまで」食べたいのは脳の欲求です。
脳の快適領域に踏み込んでも、脳に反対されて見事に失敗するのです。
姿勢が悪いから直そうと思ったとても同じです。
良い悪いではなくて、脳は「姿勢が悪い」状態のほうが都合がいいのです。
だからこそ「変わる」ためには、
- まず自分でコンフォートゾーン「快適領域」を知ること!!
- その上で、お腹を中心とした「生きる」ための快適領域に立ち返ること!!
いかにお腹がイキイキできるのか!?
これが健康になるための、元気になるための大きなポイントです。