今回のテーマは『筋肉を上手に使う』です。
「身体を腰(臍下丹田)を中心にして使う」
「身体を背骨(に近い場所)を中心軸にして使う」
という大切さはコラムでも多く触れてきていますよね。
これをできるようにしていくには[脱力する]ということがポイントになります。
[筋肉]というのは神経から指令を受けて
[緊張する=収縮する]というのが仕事であり特徴になります。
だから、
筋肉に意識が居着いてしまうと[脱力する]ことが難しくなります。
①胸を張る ②腰を反る という努力をされていることをよく耳にします。
これはまさに筋肉を使って身体を制御しようというものです。
こんな姿勢改善のための努力は
身体を[緊張に傾けて]しまって
身体を[脱力して]連動性を上手に使ってあげることができなくなります。
さらにいくつか筋肉の特徴をあげると、、、
・意識で使える筋肉は[疲れやすい]
・筋肉は緊張⇄弛緩のどちらかに働くので[中途半端に(バランスを繊細に)使いづらい]
つまり、
筋肉に頼っても身体のバランスや安定感を調節しながら使う
ということはとても難しく、
結果、筋力での姿勢改善はとても難しいと思います。
確かに筋肉がなければ姿勢の維持も運動もできないのは確かですが、
基本的には筋肉はあくまで必要に応じて使われるべき組織だと思います。
①重力やエネルギーに対して身体が今どんな状況にあるのかを把握する
②その状態に対して適正な指令が筋肉に伝えられ、全身が連動して一括コントロールする
というように、
指令がきて使われるまでは筋肉は[脱力している]というのが理想ですね!
ほとんどの人は、
立ちやすい方の足とグラグラしてしまって立っていられない方の足があると思います。
立ちやすい方の足が[軸足]で、
基本的には右利きの人は、左足が[軸足]になっています。
軸足というのは、「膝から下のふくらはぎや足首や足の指」が脱力してるので
地面に対して、柔軟に対応できるので安定感があります。
どうして、脱力していられるのでしょうか??
実はこのとき、
腰まで連動して身体全体として地面に対応しているのです。
だから、必要以上に緊張が居着かないでいられるんですね!
一方で、
グラグラしてしまう方の足は、地面に接地するときに
「膝から下のふくらはぎや足首や足の指」
の筋肉が勝手に使われる=緊張するという特徴があります。
ご自身でも確認して頂ければ簡単に分かると思います。
多くの方は、
これを「バランスが悪い」と片付けてしまうところではないでしょうか?
全身が連動せず、地面に近い場所で筋力を使って地面と対応しているのです。
身体全体で立つことができると
足の筋肉の緊張が取れて、捻挫などのケガも大幅に防ぐことができるようになるはずです!
以前に捻挫をされた方や足に故障が起きやすいアスリート
にもこんな特徴が見てとれます。
ケガなどで潜在的な=無意識的なコントロールが働いてしまって、
無意識のうちに「立つ」[歩く][走る]足が地面を捉える時に
「膝から下のふくらはぎや足首や足の指」に緊張が入ってしまいます。
これを改善していためには
①無意識的な緊張(意識)を靭帯や脳から取り除いて[脱力]できるようにする
②地面に立つために腰から一括コントロールする
筋肉を必要な時にしっかり使われる身体に変えていくことで、
身体のバランスや姿勢などはしっかり変わっていきます。
腰痛や肩こり、姿勢なども
こんな筋肉の使い方が大きなポイントになっていることがほとんどです。