前回のコラム『【日常生活】には【日常生活】を!!』では座る・立つ・歩くの質、『身体のさばき方』に注目しました。
私たちが動物として日常生活を送る大前提となることです。
これを普段は【姿勢】と言っています。
実は、この【姿勢】は学習によって獲得する要素が大きいのです。
私たちは赤ちゃんの頃から、お父さん・お母さんをずっと観察し続けて成長します。
そしてお父さん・お母さんの【まね】をします。
子供の【姿勢】は親の身体の『さばき方』が絶対的なお手本なのです。
そこに環境の影響が加味されていきます。
環境の影響というのは、例えば座り仕事やPCをよく使うなどの社会的要因です。
現在は日本人総猫背のような時代になっているように感じますが、環境要因はとても大きな要因となっています。
それでも子供の頃に培われる【姿勢の基本】は親からの学習なのです!!
自分の姿勢が気になる方。
子供の姿勢が気になる方。
姿勢が【学習】だと考えれば、少し見方が変わってきませんか?
自分の姿勢が【学習】によって変わる可能性があります。
子供の姿勢は、自分が【学習】された結果なのだと気づきます。
何十年もそんな疑いも無く無意識で使ってきて、”今”の【姿勢】があります。
とても大きな『当たり前』、いわゆる『常識』としてきたものです。
【姿勢が悪い】のは当たり前ではありません!!
学習しなおすことで、『書き直す』ことができます。
『書き直す』と書いたのはどういうことか?
頭(脳)にある自動制御されている形状記憶のプログラミングを『書き直す』ということ。
全身の筋肉が意識・無意識を含めて、頭(脳)の指令によって制御されています。
【姿勢】という”カタチ”はこのプログラミングの結果です。
日常生活の座・立・歩を書き直すメリットを確認したいと思います。
地球の真ん中に向かう力【重力】に無理なく従うことができる
→余計な筋肉を日常生活で使わない!!
→余計な頭(脳)を日常生活で使わない!!
→疲れづらい!!
→身体がリラックスしやすい!!
→血液循環が飛躍的にあがる!!
→血液が汚れづらくなる!!
……
日常生活の座・立・歩、つまり姿勢の書き直しは、カタチだけの問題ではありません。
人間の【力み】は何かに抵抗する時に起こります。
座・立・歩の質は日常生活で【重力】に抵抗しない身体造りとも言えます。