今回のテーマは『天気と身体の関係』です。
先日の台風やここのところの朝晩の冷え込みが強かったりして
身体に不調を感じられる方が多く見受けられますね。
台風の時には、テレビでも「気象病」として取り上げられていましたが、
当院でも
- 「目がとても張って辛く感じる」
- 「いつもよりじんましんが出た」
などの報告や相談も頂きました。
どうしてこんなことが起こるんでしょうか?
地球のエネルギーの流れで起こる”天気”に大きく影響を受けているのは確かですが、
身体と天気の関係を少し知っておくと、
不安にならずに、自分で改善していける可能性が見えてきます。
気象と身体の問題として、取り上げられる「気圧」「気温」「湿度」
の3つの要素について簡単に見てみましょう!!
「気圧」は身体を外側から押す(締める)力のこと。
台風に代表されるような天気の悪い時は「気圧」が低くなりますよね。
低気圧=空気が私達の身体を外側から押す(締める)力の強さが弱くなっている
という状態です。
気圧が低い時は、
身体を外側から押す(締める)力が弱くなるので
→身体が風船のように外側に膨らむ(膨張)ことで、
調子が悪くなったり、古傷が痛んだりしやすくなります。
ケガをしたり腰痛の時に、コルセットやテーピングなどで外側から締めると
楽になるのは、こういった理由もあります。
私達の身体は血液がおよそ24秒で全身を一周すると言われますが、
この血液循環に代表される体液の循環がしっかりできていると、
身体はギュッと中心に凝集されて、身体は中心軸に集約されます。
このギュッと身体が中心に集まる力が=健康なのです。
健康な人ほど外側から押され(締められ)なくても、
自分の力で、身体を中心にギュッと集約する力が強いので不調が出ずらくなります。
「気温」は36.5℃に維持しなければいけない体温の調節に影響する。
私達は体温を36.5℃を維持することで、高度な生命活動を維持できます。
体温が36.5ということは身体の内側は37℃以上(中核温というそうです)あって、
この体温があるから内側の大切な臓器の細菌の繁殖を抑え、
さらに免疫機能がしっかり発揮できるのです。
でも「気温」は夏は30℃以上⇄冬は10℃以下と、20℃以上変化します。
冬は体温と「気温」の差が大きいので、体温がものすごく奪われやすくなるので、
熱をたくさん作って逃がさないようなシステムに、
そして、
夏は体温と「気温」の差がなくなるので、身体に熱がこもりやすくなるので、
熱をきちんと発散できるようなシステムに、
身体は四季や一日を通して、身体をフィットさせる力が=元気なのです。
健康な人ほど気温の変化に振りまわされても、
自分の力で気温の変化に身体をフィットさせる力が強いので、不調を感じずらくなります。
「湿度」は70%水分でできている身体の水分量の調節に影響を与える。
私達の身体は70%が水分(海水に近い成分)で
それをタンパク質と脂質の膜で覆っているような構造になっています。
この70%の水分をキレイに保って量をコントロールするために
おしっこや汗などが排出されますが、そのほかにも
皮膚から”蒸散”される水分はとても大事です。
イメージ的には、身体から湯気のように水分が放散しているような感じです。
私達の身体は、こうして皮膚を通して水分の調節だけではなく
老廃物の排出もしていて、これを”皮膚呼吸”と言ったりもします。
「湿度」が高いということは、
環境にもたくさんの水分があって
→皮膚から水分を環境に放散するのがとても大変
→水分調節や老廃物の排出がとても大変
になります。
この皮膚を使った水分調節をしっかり行なう力も=元気なのです。
こうやって観てみると…
→血液がしっかり回転して、身体が中心にギュッと集約される
→不必要なモノや水分はしっかり外側(環境)にしっかり捨てられる
こんな視点から身体を見直すことで、
今よりもっと、
環境や天気に左右されずに自力でフィットする力が自然と出てきます。
冬の寒さが嫌いでたくさんの霜焼けができていた私が、
夏の暑さに負けて簡単に夏バテを繰り返していた私が、
言うんですから、
こんな風に天気に負けない身体に変えていくことは誰にでも可能です!