今回のテーマは「リンパの流れを良くするチカラ」です。
リンパ、リンパとよく聞きますが、そもそもどんな組織なのかというと、、、
・老廃物の排泄と余分な液体の回収
・リンパ節を中心にした免疫活動
こんなことが行われているとても大事なものです。
だから、リンパが滞ると、
→身体の中に老廃物やガスが溜まってしまう
→むくみが出やすくなる
→身体の免疫能力が低下して病気になりやすくなる
ということが起こりやすくなります。
リンパも血液と同じように全身の流れの一つなのですが、
血液を循環させるためには”心臓”
という明確なポンプがあるのとは対照的に、
リンパ液を循環させるためだけに働くポンプというのはありません。
つまり、
リンパにはそれ自体に流れを作る”原動力”がないんです。
という疑問が出てきますよね。
ところで、
リンパがしっかり流れている身体の特徴というのがあるそうです。
その基準となる要素が、
「高体温」「高酸素」「自律神経の安定」です。
体温が1℃下がったら免疫力がガタッと落ちる
ということはいろいろな本も出ているので知っている人も多いと思います。
細胞は酸素を使って”燃やす”ことで体温があがり、
効率的にたくさんのエネルギーを獲得するシステムを採用しているので、
酸素が足りなくなると、身体は冷たくなりエネルギー不足に陥ります。
自律神経は、血液を身体のどこに分配するかコントロールするための神経です。
自律神経が緊張するときは、
頭や身体の外側に血液が集まり、身体の中心に帰って来づらくなります。
それによって
身体の中心にある内臓が働けなくなってしまいます。
血液も同様ですが、身体の中の液体を全身に回すためのポンプとしては
内臓(特に肺や小腸など)の伸縮運動がとても大事なのだそうです。
リンパの流れというのは、
身体の基本機能がしっかり発揮されて代謝が高く、
内臓を含めた全身の筋肉が”伸びる⇄縮む”を柔軟に繰り返すチカラが原動力と言えそうです。
もっと関連性を見ていくと、
「リンパが流れる」身体というのは、
「姿勢」が良くて、踵(かかと)側にしっかり重力がかかってきます。
こんな姿勢だと
背骨が伸びてお腹のスペースが広く内臓はやっぱり働きやすいはずですし、
骨の周りにあるインナーマッスルもしっかり働いてくれるようになるはずです。
逆に、これを逆さにした
「低体温」「低酸素」「自律神経の過剰緊張・過剰弛緩」
というワードは近年の多くの病気や不調の根本的な問題としてあげられます。
身体の持っている”機能”も”使われ方”も密接に繋がっているんですね!
リンパが流れる身体を目指したいですね。
さて、早いもので2014年ももう終わりますね。
皆さんにとって今年はどんな年だったでしょうか?
先日、惜しまれながら亡くなられた菅原文太さんの
「農業は”実業”で、映画は”虚業”。
農業から気づかされることがとてもたくさんある。」
といった内容の言葉に少し考えさせられました。
往年の菅原文太さんは映画の世界から距離をおいて、
農業の分野で生きがいを感じ、生きるということと向き合われていたということです。
そもそも、
”実業”というのはモノ(実体のあるもの)を作って売る商売のことだそうです。
そう捉えると農業=作物を作って生活を作るというのは”実業”の代表ですね。
一方、
”虚業”というのはモノを作らず情報やサービスなどの形のないモノを売る
ことで成り立っている商売を言うのだそうです。
さらに、
最近では”実業”とは
お金をいただくだけの「価値」があるかどうか
ということが重要な視点としてプラスされているのだそうです。
きっと菅原文太さんが仰っていた”実業”というのは
もっと動物として、もっと人として、
「生きている」ことの意味を、価値を考えていらっしゃたのだと感じます。
私たちの生命は実業そのものだと思います。
当院でも2015年は、今まで以上に「生きること」
にフォーカスしていきたいと思っています!!
よりダイレクトに「生きていく」ことを手助けできるような
価値を提供できる”実業”の整体を目指していきたいと思います!!
皆様、良いお歳をお迎えくださいね!!