手の使い方が肩甲骨を歪める

今回は”手の使い方で簡単に肩甲骨などの肩、首の構造を歪めてしまう”ということを考えていきます。

 

私たちの手はいろいろな生き物の中でも非常に高度で繊細な動きが可能です。

 

道具を使いこなす”手”と、それを操る脳の動きは連動しています。

脳の運動野の中でもとても広い領域が手の動きのために使われています。

 

手を繊細に使う作業はそれだけで、頭脳労働といえます。

 

これに目が酷使されるパソコンが、いかに過剰な頭脳労働なのかよくわかりますね。

 

本来、手を使うときは身体全体も連動して協調しています。

 

親指は整体や東洋医学でもよく頭の状態を観るのに使われる場所です。

 

緊張やストレスなどを過剰に抱えている人は、無意識のうちに親指が内側に曲がってくる傾向があります。

 

親指を中に入れてグーをしたときのような感じです。

親指が意識的な脳の働きを反映しやすいということだと思います。

 

小指はその逆で本能的な無意識的な働きを観るのに使います。

 

親指⇄小指の指の違いが、意識(緊張)⇄本能(無意識)が見えるグラデーションを示しているくらいに大きな違いとして捉えることができます。

 

”親指を使う”というのは、

パソコンを使う時のように手の甲が上を向いて、”腕が内側に捻れて”きます。

 

これが肩甲骨を上・外へ位置を押し出して猫背を誘発するような変異を引き起こします。

 

肩甲骨と繋がっている鎖骨と肋骨の位置もそれに応じて位置変異を起こます。

 

今度は何でも良いので棒を用意してください。

 

小指でグッと握り込んでみてください。

手の平が上を向いて、”腕が外側に捻れて”きませんか?

 

これは親指と全く違った連動性で身体が参加していることを示しています。

この連動性がしっかりつながると肩甲骨は下・内側へと動き、胸が開いてきます。

 

そしてその連動性は腰の反りへと繋がっていきます。

 

さっきの親指とは全く逆に連動性が繋がっていくのがわかります。

 

肩甲骨が下・内側へ動いて、胸が開くと肋骨も前側が広がることで

肺が広がって呼吸活動できるスペースが劇的に広がります。

 

この”連動性”というのは意識やエネルギーの流れと同じです。

親指優位の使い方は腕を内側に捻り

⇨肩甲骨を上・外方に動かす⇨エネルギーは上・頭(大脳)に向かっていきます。

 

頭(大脳)は”人間らしい”意識の働きの場なので身体は緊張を引き起こしやすくなり、呼吸も浅くなります。

 

逆に、小指優位の使い方は腕が外側に絞られ

⇨肩甲骨が下・内方に絞られる⇨エネルギーは下・身体(骨盤)へ向かっていきます。

骨盤を中心として意識が活性化すると、身体に安定感が出て、胸が開いて呼吸が深くとれます。

 

自律神経系もリラックスしやすくなります。

 

さて、今回も簡単な運動をご紹介します。

 

小指と薬指の2指を握って手のひらに付けたまま、親指、示指、中指をグーと可能な限り開きます。

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中指をまでしっかり開こうとすると腕や胸の方まで”外旋”するように動くことが確認できると思います。

 

これがこれが親指をリリースして小指を優位にする使い方です。

 

慣れてきたら薬指も少しずつ開いていきます。必ず小指は手のひらに付けておこなってください。

 

また親指優位の人ほど手首が小指側に曲がりやすくなります。これは親指優位のときに特定の筋肉が収縮してしまうからです。

IMG_0746

指の操作を維持したまま、ゆっくり親指側に手首を動かすようにします。

これも何度か繰り返し行ないます。

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今回は手の使い方で、肩甲骨の位置が簡単に歪むこと、それがそのまま全身のエネルギー流れにも決定的な影響があること考えてみました。

 

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