「骨盤のゆがみ」というのは、多くの方が気にされるポイントですよね。
骨盤が整うと、、さまざまなメリットがある
ことは以前からいろいろなメディアでも紹介されています。
例えば、こんなことがよく指摘されています。
・痩せる
・姿勢が良くなる
・お腹の調子が良くなる
・自律神経の働きが良くなる
・腰痛が良くなる
確かに骨盤が整ってくると身体にとってたくさんのいいことがあるので、
[骨盤のゆがみ]に敏感になるのもよくわかります。
特に[骨盤]と言った場合には、[仙腸関節]が一番クローズアップされます。
股関節で足に繋がっている[腸骨]と
背骨の一番下に位置して土台になっている[仙骨]と
が関節している場所です。
どうしてこの[仙腸関節]の部分が重要なのか?
それは直立二足歩行になった私達は、
身体にかかる重力をこの関節で受けてコントロールしているからです。
骨盤は四つ足動物の時には、頭や背骨と水平の関係にありました。
それが二足歩行で身体を立てると同時に、
頭や背骨を上に乗せる垂直の関係にガラッと変わることになりました。
その結果、重力コントロールの重責を負うことになったのです。
骨盤の[仙腸関節]は数ミリ程度のわずかな動きといわれています。
その動きの中に「開く・閉じる」、「前傾・後傾」、「捻れ」などの
3Dの複合的な動きがあります。
そして、その動きの質や構造には個人個人の特徴や特性が活かされています。
だからこそ、いざ「ゆがみ」を評価する場合にも、
その方法とそのゆがみの質は千差万別なのですが、
そんな中でも骨盤にとても大事な要素が「重力を受ける」ということです。
なぜかというと…
重力が受けられないと[仙腸関節]は途端に動きが乏しくなるといわれています。
逆に言うと、[骨盤]らしく動くためには重力が必要なのです。
重力を上手に受けられなくなった[骨盤]というのは
重力がかかることによる上下に受けるエネルギーに対する反応がとても乏しいです。
その結果、骨盤は締まりがなく、いわゆる縦長に見えます。
重力を受けた[骨盤]というのは
仙腸関節が重力で上下から圧着されて、関節に潤滑油が出て、
上で紹介した繊細な3Dの動きが自然と行なわれるようになります。
そんな中で、その人の個性を活かす骨盤のあり方というものが可能になっていくのです。
そんな[骨盤]は締まりがあり、しっかり上下から圧縮され、
コンパクトで柔軟性のあるものになります。
こんな骨盤になると
→重力に対する姿勢の維持機能が自然と働く
→骨盤の動きが脳脊髄液や血液の循環を促す
→副交感神経が活性化されて身体がリラックスしやすく、内臓が活性化する
→足と体幹が繋がるので、足や腰周りの無駄な筋肉を使わなくてよくなる
こんなふうに身体の根本的な働きが飛躍的に良くなります。
[骨盤のゆがみ]を観ていく上でとても大事な考え方であり要素の1つになるのが
[重力を受けられるようにする]ということ。
重力と仲の良い[骨盤]を目指したいですね!!