今回は前回のテーマ『本当に身体の財産になるもの』を引き続き考えていきたいと思います。
前回、本当に身体の財産になることは
血液循環や代謝にストップをかける「ブレーキ」を外すことと言いました。
その鍵が生きている限り続く「日常」の質にこそあります。
「生きる」ことを少し客観的に捉えると
エネルギー(固体・液体・気体)を環境から取り込んで、身体を作る
↑ 回転 ↓
不必要になったエネルギー(固体・液体・気体)を環境に排出する
[環境とのエネルギーのやり取りの中で、身体を更新していく]!!
ということです。
「呼吸器」「消化器」「泌尿器」などで常に行なわれている
環境のやりとりを[代謝]と言います。
そしていつも行なわれているこの質こそが「ブレーキ」になりやすい本当の要素です。
ここからが今回のポイントです。
実は、「日常」の身体のカタチ→姿勢や歩き方は代謝のあり方を表現しています。
わかりやすく簡単に当てはめてみますね。
- 「呼吸器」の働き→身体の前後の動きに表れる
- 「消化器」の働き→身体の左右の動きに表れる
- 「泌尿器」の働き→身体の捻れの動きに表れる
つまり身体のカタチには身体の質が知らず知らずのうちに反映しているのです。
だから逆に言うと、身体のカタチからアプローチすることで、「日常」の質を変えうる!!
ということ。
つまり姿勢と身体の使い方にしっかり着目するのです。
本来、姿勢や使い方は「これが正しい」と固定されたカタチを指すのでありません。
- 前後・左右・左右の捻れにそれぞれ動きの幅(柔軟性)が十分にあること
- その動きの中心に身体を安定して預ける感覚があること
このために最も大事なのは、関節の位置感覚です。
直接、姿勢と身体の使い方という「生きる」のに常について回る
日常のカタチに切り込むのが結局は一番有効です。
その際に大切なのはポイントをしっかり整理すること。
このコラムでは、こんなポイントを常に大事に発信しています。
本当に身体の財産になるものは、日常に密着した「ささやかな」もの。
そんな「ささやかな」ものの質が、身体の代謝や血液循環を質を高め「ブレーキ」を外します。
筋トレやストレッチはどちらかというと最大値を鍛えるために有効なメソッド。
「ブレーキ」を外してから取り入れてあげるとより効果を発揮します。
是非、”楽しんで”自分の「日常」に踏み込んでみませんか??