筋トレで意識すること

少し前のコラム『効果的な筋トレとは?』で筋トレのデメリットとして

  1. 意識が特定の筋肉に居着く
  2. 筋肉に常に緊張したままになる

ということをあげました。

 

身体は全身が連動して活動しています。

意識や緊張が特定の筋肉に居着いてしまうのは、

思っているより大きな弊害になることがあります。

 

今回のテーマは『筋トレを効果的にするポイント』です。

 

私が提案するのは以下のポイントです。

  1. 【屈筋を先に・伸筋を後に】鍛える
  2. 【関節の感覚】を活性化させる
  3. 【連動性】を身体に植え付ける

 

  • 【屈筋を先に・伸筋を後に】鍛える

【最後に残ったイメージは、居着きやすい】ものです。

 

筋トレをする際に、自然とその欲求は【屈筋】に向かいやすくなります。

大腿四頭筋(太腿の前の筋肉)

腹直筋(腹筋の中でもお腹を6つに割る筋肉)

大胸筋(胸の筋肉)

上腕二頭筋(二の腕の前側、力こぶの筋肉)

などが【屈筋】の代表選手です。

 

【屈筋】は身体を曲げる方向に使う筋肉で、意識的な活動で使われやすい筋肉です。

身体を操作するとき、人は【屈筋】に意識を集中しやすいものです。

だから、筋トレは【屈筋】を先に行い、【伸筋】を後に行なうと良いです。

大腿四頭筋→ハムストリングス(太腿の後ろ側)

腹直筋→背筋(身体を反る筋肉)

大胸筋→菱形筋、僧帽筋〈中・下部〉(肩甲骨の内側の筋肉)

上腕二頭筋→上腕三頭筋(腕の後ろの筋肉)

 

【屈筋】は【小手先】、つまり特定の場所だけで簡単に動かす使い方が得意です。

小手先の動きは、とても便利ですが、全身の協調性なしに使われる傾向があります。

【屈筋】は身体の前についています。

 

パソコンなどのデスクワークは目を伴って、身体の前で行なわれます。

【小手先】【前】の動きの代表格です。

 

歩く必要がなくなりつつ現在、私たちの生活は【小手先】の動きが増えています。

 

一方、【伸筋】は身体全体の連動性を生かす筋肉群です。

屈筋より無意識で働いてくれる筋肉群です。

身体の後ろについています。

身体の後ろにある筋肉に意識を残すことで、身体は全体性があがってきやすくなります。

 

ということで、

筋トレは【屈筋】を先に、【伸筋】は後に行なう。

と効果的です。

そうすることで、屈筋に意識や緊張が居着きづらくなります。

 

次回は【関節の感覚】について考えてみます。

 

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