沈黙の臓器といわれるくらい黙って働いてくれている肝臓や腎臓。
血液の質を左右してることをみてきました。
今回のテーマは『身体の要求を吟味する』です。
『肝臓』が血液に必要な荷物を載せると血液は”汚れ”るのでしたね。
『必要な…』というところがポイントです。
黙って働いてくれている肝臓や腎臓のことを考える場合…
肝臓や腎臓をもっと働けるように活性化する
よりも先に
身体からでてくる要求が本当に『必要な』ものかどうかを吟味する
ほうが根本的なこと。
タウリンとかウコンなどは肝臓のカンフル剤として有名ですね。
皆さんも飲んだことあると思います。
確かに楽になるようにも感じますよね。
でもこれだけでは、ただムチを打って走らせるようなものです。
身体の要求を吟味するとはどういうことか?というと…
例えば、糖質は本当にそんなに必要なのか?
特に糖質を欲しがる場所は筋肉組織(動くため)・大脳組織(考えるため)。
そして糖質を欲しがる時は緊張状態(交感神経優位)・ストレス状態。
糖質はエネルギー化しやすいけれど、エネルギー効率が悪いので、たくさん欲しくなる。
糖質はこんな場所、状況が続いている時に『本当の』必要以上に要求されることになります。
例えば、コレステロールは本当にそんなに必要なのか?
実は、コレステロールは柔軟なよい細胞を作るのに不可欠な栄養素です。
膜が柔軟でないと細胞は破れやすくて出血しやすくなったりします。
悪玉コレステロール=肝臓から必要な組織にコレステロールを運んでいる状態
だから悪玉コレステロールが多いというのは、
作り替えたい細胞(老朽化・サビ)がいっぱいあるという訴えにもとれます。
ただ多すぎると血管にプラークとして沈着しやすくなります。
結局、糖質にしても、コレステロールにしても
身体の要求として『本当は』そんなに必要ではないのです!!
過剰な要求が出てくる構図をまとめてみると
①緊張”体質”・糖”体質”・頭の活動”体質”・交感優位”体質”
↓ 体質化してしまった習慣が行き過ぎて
②血液ドロドロ・血管硬化
↓ 肝臓・腎臓に常に過剰な負担がのしかかって
③血液循環力不足・作り替える力不足
ネガティブスパイラルに陥ってしまっている構図が見えてきます。
構図が見えてくると、やるべきことが見えてきます。
次回は、これらの見えてきた”体質”に整体的に踏み込んでいきたいと思います。