いよいよ梅雨に入りましたね。
ここのところで異常に多いのが、
- 「異常にだるくて起きてられない…」
- 「疲れがひどくてむくんでつらい…」
- 「太ももやふくらはぎが異常に重く感じたり、ツッたりする…」
といった症状や不調の訴えです。
今年は、5月が夏場並みに暑くてすでに夏バテ気味になっているところに
湿気と低気圧に代謝を抑えられてしまったので、多いのも頷けます。
水分や冷たいものを控えてあげて、しっかり睡眠をとって
落ちてしまった代謝をあげて夏に向けて準備したいところですね。
さて、今回のテーマは『骨は意外と柔らかい!』です。
今年は、頭蓋骨調整の勉強をさせてもらっていることもあり、
このことをつくづく実感しています。
骨というのはカルシウムが貯蓄・沈着していて硬いイメージがありますよね。
骨折した時には、硬いものが折れるというのも確かです。
でも、
そもそも骨というのは、タンパク質中心の柔らかい膜組織が
”何らかのエネルギー”を受けたり、対応するのに必要性が生じて
カルシウムなどの成分が集まってきて硬くなったものです。
実際、エネルギーの受け方でかなり柔軟に動いたり、変化します。
例えば、先日「オスグッド」の悩みで学生が来院されました。
オスグッドというのは、、、
膝の下の骨が飛び出して炎症を起こしてしまうものです。
特に成長期やスポーツを激しくやっている学生に多く見られます。
多くの場合、
オスグッドは太ももの前の筋肉→大腿四頭筋の使いすぎに問題があります。
大腿四頭筋は膝のお皿についています。
そして、膝のお皿の下の靭帯が膝の下の「脛骨(けいこつ)」に繋がります。
大腿四頭筋が強く使われすぎると、
お皿はもちろん、その下の靭帯と共に脛骨を上に引っ張るエネルギーが働きます。
これが続くことで、
膝の下の骨は引っ張られるエネルギーに対応して、
骨が飛び出してきて、さらに炎症を起こすようになるのです。
だから、
大腿四頭筋を使わないで動けるようになれば、
骨を引っ張るエネルギーが減少するので、症状も骨の出っ張りも減少していきます。
大腿四頭筋はふくらはぎと連動して
「つま先と膝を使って、身体のバランスを取ったり動いたり」する筋肉です。
オスグッドによる骨の飛び出しや炎症は、
つま先・膝優位の身体の使い方や感覚自体を変えてしまった方が早く変わっていきます。
また、
膝などは年齢と共に変形してしまう人がいらっしゃいます。
レントゲンでみると関節が潰れてしまい、
骨が削れたり、棘ができて骨の形が変形してしまっていますよね。
これも、
膝を中心に身体のバランスを取り、動きの中心になってしまっていて
膝に想定以上のエネルギー対応が必要になっているために
起こるものが殆どだと感じています。
だから、
もちろん体重も一つの問題ですが、
膝に必要以上のエネルギー対応をさせない身体の使い方が大事になります。
オスグッドや膝の変形と根本は変わりません。
つま先が必要以上に身体を支えたり、動いたりするのに使われて、
想定以上のエネルギーの負担がそこにはかかっているのです。
私も学生の頃はバスケットに夢中になり、
オスグッドの痛みにも悩みましたし、外反母趾で痛くて気になっていたり、、、
運動しているからにはしょうがないと思っていました。
でも、身体の使い方を変えてからそれほどかからずに
外反母趾で飛び出していた骨もきれいになくなりました!
エネルギーを受ける骨はそれに対応して強く大きくなります。
しかもそれは私たちが思っているより、スピーディに!
だから、
その逆で、骨の変形やそれに伴う炎症も
どんなエネルギーの受け方から考えていくと自然と変わっていく可能性が高いんですね!
”骨は硬いものではなくて柔らかいもの”
エネルギーや状況に合わせて柔軟に形を変えたり強くなったりする柔軟な組織です。
特に常に対応しなくてはいけない重力=地球のエネルギー
をどのように受けて利用するか??
こんな視点から見直すだけで、
骨の形が反映される姿勢やスタイルまで無理なく自然に変化が出てきます!