前回のコラム『水分の特性と飲み方』では水分摂取に頼りすぎずに【リユース=再利用】していくことの意義を書きました。
前回は書きませんでしたが、飲み方という点でポイントがありますので紹介します。
★水分を飲む時には唾液と混ぜる
水分を飲むことも食べ物と同じエネルギーを取り込むことです。
口に含んでしっかり唾液と混ぜてからお腹に落とすようにしてみてください。
これだけで
・【ゴクゴク飲み】が防止できます。
・消化液と混ざることで腸からの吸収があがります。
・一度口の中でプールすることで”水”が温まり内臓の負担が減ります。
水を飲む時には唾液と混ぜる、是非やってみてください。
さて今回のテーマは【水分摂取と一緒に注意すること】です。
水分は特性として、
- ものを溶かす、浮かす媒体としての力がとても強い
ということを前回書きました。
食べるというのは、
栄養素(エネルギー)を水分(血液)に溶かし(浮かし)込んで取り込むということになります。
つまり、
食べ過ぎると→水分(血液)の中の栄養素(エネルギー)量が増えるということ。
食べ過ぎることで身体は栄養素を運ぶためのよりたくさんの”水”を必要とします。
栄養素と聞くといいように感じると思いますが、
過剰な栄養素が水(血液)溶かし込まれると水(血液)自体は汚れることになります。
食べすぎるということは
身体の水分(血液)を汚し、過剰な水分を欲しくなるということにつながります。
一方で、身体にも血液をきれいにする力があります。
呼吸器や泌尿器を中心とした組織です。
この血液をきれいにしてリユース=再利用する力が代謝力です。
このきれいにする力(代謝力)より、汚す力が強い場合は、
血液は汚れるしかありません。
この場合に
必然的に身体は外から”水”を要求する、つまり水分が過剰に欲しくなります。
食べるものの中でも
特に糖質は→水(体液)をドロドロにする・身体を冷やす・老廃物が増えます
糖質は、特に脳の働きに必要といわれます。
それは正確な表現ではないように感じます。
糖質はエネルギーが簡単に取り出しやすい便利な物質です。
取り出しやすいけれど、老廃物も出しやすいエネルギー源です。
人間の場合、動物の中でも脳が”異常に”働きやすいという特徴があります。
仕事量が多い脳は、手っ取り早いエネルギー源として糖質を欲しがります。
なので脳の緊張が強い人ほど
糖質を欲しがったり、身体の中で糖質からエネルギーを取り出そうというシステムが働きやすくなる傾向があると思います。
この傾向が強い方が『糖体質』と観ることができると思います。
砂糖水がベットリすることで想像できるかと思いますが、
糖質は血液をドロドロにします。
マクロビオティックでは糖質は【極陰性】とされます。
極陰性とは、身体を冷やし・組織の求心力を弱めます。
求心力とは、自然に拡散していく力に対抗して、物質・エネルギーを固体として
身体をギュッとひとまとめにする生命力です。
糖質は便利だけれども身体にとても負担のかかる栄養素です。
【食べ過ぎ】、特に【糖質の取りすぎ】=”水分”が過剰に必要な身体
という図式が見えてきます。
飽食の時代にあって、低体温や夏バテ(熱中症など)の体温コントロールに悩む人が多くなっている要因のひとつにこのことが当てはまると思います。
血液が汚れていて、身体が冷えやすく体温調節がうまくいかないのだと思います。
そんな方が急に”水分”が必要なのにカットしてしまうとリスクにもなりかねません。
なので、
【”水分”が過剰に必要な身体】から変わることを一緒に考えましょう。
そして、
”水分”を【リユース】できる身体になるために、
血液を必要以上に汚さないために、
水の摂り方と食べ方を一緒に意識してみましょう!!
【”水分”過剰な身体】は糖質だけの問題じゃありません。
冷えやすく、血液が汚れやすいことで、
ストレスを強く感じやすくなったり、頭が休まらなくなる、
などのいろいろな【糖体質の問題】を強くします。
これらの問題は一言でいえば緊張が抜けなくなる!ということが大きな要因です。
このことは、また改めて書きたいと思います。