前回のコラム『身体の要求は『本物』か??』では
ネガティブスパイラルに陥っている組織は必要以上の物質的要求が出てくることが見えてきました。
そんな”事態”に整体では何を考えるのか?
大まかに言えば『身体全体の伸⇄縮の幅や力』を観ているのですが、
今回は『整体で観ているもの』を少し具体的にご紹介したいと思います。
その前に、前回のおさらいのために少し抜粋します。
必要ない方は、飛ばして下へ行ってください。
①緊張”体質”・糖”体質”・頭の活動”体質”・交感優位”体質”
↓ 体質化してしまった習慣が行き過ぎて
②血液ドロドロ・血管硬化
↓ 肝臓・腎臓に常に過剰な負担がのしかかって
③血液循環力不足・作り替える力不足
この構造の①にあるような”体質”…
実は、根っこの部分はほとんど共通のものです。
緊張(興奮)⇄糖体質⇄頭の活動優位⇄交感神経
そこから派生する血液の質や血液循環。
緊張体質は基本的には皮膚を閉じて自分の『殻』に閉じこもってしまいます。
こうなると無意識のうちに
人に対しても、環境に対しても寛容性がなくなり、排他的になりやすくなります。
血液を汚す要因になりやすい”美食”や”食べ過ぎ”。
”生きるための食事”を超えた『質』や『量』を求める欲求があると観ます。
頭(意識)の快楽(贅沢)であったり、ストレス発散の手段であって、
緊張や頭の活動の亢進した姿と見ることができます。
今の日本で人間関係がギスギスしやすいと感じるのは
【緊張】に偏っていることも大きな要因だと思います。
だから、身体を
リラックス・糖.脂質.蛋白・腹の活動・副交感神経
といった逆のバランスに身体と頭を調整し、取り戻すことが大事です。
さて、整体が観るものを簡単に紹介していきます。
精神的なストレスなどが『緊張』の引き金になっている場合は
①副交感神経を優位に誘導する調整→頭部や仙骨の調整
②息が詰まりやすいので、呼吸を取りやすくする調整→胸郭や上腹部の調整
デスクワークの仕事で一日PCとにらめっこしている場合は
①目に関連のある場所の調整→肝臓の調整・首の付け根、頭の付け根の調整
②PCで使う上肢の調整→特に指、手、肘周辺は重要なポイント
③血液を頭から落とす調整→鎖骨周辺、腋下の調整
④座り姿勢からくる全身のゆがみや血液循環を促す調整→足首・股関節・骨盤などの調整
血液循環不良が明確な場合は
①血液のポンプになる内臓の調整→呼吸器・消化器の調整
②呼吸器・消化器の活動のために副交感神経の調整→頭部や骨盤の調整
③足のポンプ作用を活性化する調整→足首の調整
などなど…
簡単ですが、
整体では人それぞれに緊張を招く入り口と場所を観ていきます。
それは人それぞれのルーツによって入りやすい刺激と入りやすい場所があるからです。
普段の日常生活や運動、健康法などされる機会には、
あなたなりの特性を踏まえた意識の取り方や方法論を考えることができると、
より『身体全体の伸⇄縮の幅や力』に”効く”ものにすることができます。
”体質”は日常の質をあなたなりに見直してあげることで変わってきます。