前回のコラム『姿勢は学習で決まる!!』で
姿勢は親からの【学習】だと書きました。
日常生活で【重力】に抵抗しない身体造り=姿勢です。
最初は見よう見まねではいっていきます。
そして同じようになろうとします。
これが子供が親から【学習】していく過程です。
こうして学習した【姿勢】は無意識のうちにルーティーンワーク化して自動制御されるようになります。
ルーティーンワーク化した【姿勢】が”悪い”場合はどうなるでしょう?
姿勢が悪いことは【重力】に常に抵抗している状態といえます。
でも姿勢が悪いことは『当たり前』として受け入れられます。
そして【こうすればいいんでしょ】といわんばかりに、
何の疑問も無く常に脳が多くの筋肉に『緊張しなさい』と指令を発動し続ける状態になります。
ここで新しい【学習】が必要になります。
【重力】という実際のエネルギーを感知して、姿勢のあり方を模索していく学び【独学】です。
自分の身体の感覚で必要な情報を得て、自分で姿勢を決めていく。
自分で決めてやってみて、またこれがどうだったかを自分で感知していく。
感知するとまた脳は考えて調整して…と繰り返していきます。
これはフィードバックと言われるシステムです。
これって社会の構造と似ていますよね。
子供の頃は『これが正しい』という常識を教えて、覚えていくことがメインになります。
そして実際、社会に出て荒波に揉まれて、今までの常識が通用しないと気づきます。
ここから【独学】が始まります。
姿勢は【重力】を先生にした【独学】!!
ところで【重力】はどうやって感知するでしょうか?
関節は上下から圧縮される力がかかってスムーズに動く構造になっています。
圧縮される感覚が脳に身体の関節の位置関係を『情報』として送ります。
この圧縮する力が【重力】です。
脳はこの『情報』をもとに【重力】に対して”一番ストレスがかからない”関節の位置関係を実現しようと働き始めます。
関節は重力を受けるように使うということがポイントです。
関節を”生きた状態”にしていくのは少しコツと時間がかかります。
それはほとんどの人が、姿勢に関しては【独学】をしてこなかったからです。
少しづつ、楽しんで初めてみませんか?
それは姿勢だけではなくて身体のいろいろな不調や違和感とも自然と向き合うとても良い機会になります。
『親』の姿勢がよければ、『子供』の姿勢も自然と質のよい【学習】になり得ます。