まず知っておきたいのは、
「痛み」などの”症状”というのは炎症を起こしているサインだということ。
私は小さい頃から「蓄膿症」(→鼻の炎症)、「中耳炎」(→耳の炎症)
にずっと悩まされてきました。
特に鼻に関しては、20代半ばまでは、
常に鼻が詰まって、鼻で息するのも大変だったのを覚えています。
でも身体が変わってくると、
こんな当たり前だと思っていたものも変わってくるものです。
今回はそんな『炎症』について考えてみます。
まず「炎症」というと、皆さんはどんなイメージがありますか?
炎症の「炎」がついている病名を考えてみたらいろいろ出てきます。
例えば、風邪のときには鼻がグズグズしたり喉が痛くなりますよね。
こんな鼻炎とか喉の痛み(扁桃腺炎)です。
鼻や喉なんかは慢性的に問題を抱えているひともたくさんいます。
胃が痛む胃炎や胃潰瘍なども炎症。
大腸の潰瘍は「潰瘍性大腸炎」といって、これもやはり炎症です。
ガンも激しい炎症を起こす代表的な病気ですね。
腰痛や肩こりなどで感じる痛みや違和感も
筋肉や靭帯などが傷ついたり、老廃物が溜まって炎症が起こっている証拠です。
こうしてみると痛みや違和感、そしていわゆる病気にいたるまで
身体の不調は「炎症」を起こしていることがわかりますね。
私もそうでしたが、どうすればよくなるのかとてもわかりずらいものです(笑)。
だから、炎症を抑えるお薬を飲んだり、塗ったりすることになりがちです。
昔は炎症が慢性化してしまった扁桃腺などは切って捨ててしまったようです。
ではそもそも「炎症」とはなんでしょうか?
ウィキペディアから抜粋してみると
『炎症(えんしょう)とは、生体が何らかの有害な刺激を受けた時に免疫応答が働き、それによって生体に出現した症候である。』
と書かれています。
ここからわかることは、「炎症」というのは
- [免疫反応]であるということ
- 有害な刺激を受けた時に[免疫反応]が起こるということ
ということです。
じゃあ、「免疫反応」と「有害な刺激」がどんなものかわかれば「炎症」がわかってくるはず!!
まずは「免疫」ですが…
ずばり!!
「免疫」とは身体の[不良品の細胞]と[老朽化した細胞]を壊して
きちんと機能する新しい細胞に作り替える機能のこと。
入ってきた外敵と戦う→風邪などのウィルスなどに冒されないように働く
非自己の排除→移植手術などで起こる拒絶反応
というイメージが強いかもしれませんが、もっとシンプルに捉えてみましょう。
つまり免疫反応は
外敵と戦うとか非常時に活躍する機能というよりは、
常に細胞を新しく、正常にしていくために更新していく大事な機能ということです。
免疫力がきちんと働いていると
常に状態のいい細胞がしっかり仕事をしてくれているので、
結果として細菌やウイルスなどが侵入しずらい身体になります。
逆にいうと
炎症は[不良品の細胞]や[老朽化した細胞]が多い身体の場合は常に起こりやすくなる反応ともいえます。
アトピーなどのアレルギー疾患も免疫機能の問題になるのですが、
どうしていろいろな炎症反応が過剰に・慢性的に起こってしまうのか?
「免疫」のシンプルな本質に従えば、
こんな炎症が起こる身体の問題がシンプルに見えてきます。
では、「有害な刺激」という要素はなんでしょうか?
少し長くなりましたので、次回考えていきたいと思います。