股関節は”脚の始まり”の部分ですが、
実は、体幹が機能しているかということがよく現れる大事な場所です。
”腰が引ける”という言葉がありますが、
意味を検索してみると
自信がなかったり恐れたりして、積極的に振る舞うことができない。 及び腰になる。
とあります。
![](https://feelings-seitai.com/wordpress/wp-content/uploads/2024/02/22751600-289x300.jpg)
これは腰というよりは”股関節が引けて”お尻が引けてしまっている形になっています。
股関節が引けて足の付け根が”くの字”に曲がって伸びない状態です。
股関節が引ける要因として考えられるのは、
ひとつは恐怖や不安を感じて文字通り”腰が引ける”ということがあると思います。
お腹が痛い時にうずくまるように内臓の状態が良くなかったりすると
身体の体幹部分がしっかりしていられなくなりますが、
そういう時も股関節は一緒に伸びづらくなって”くの字”になりやすくなります。
足の使い方がつま先優位になっている場合も
身体のバランスを体幹に近い股関節よりも膝の関節で取るように
自然と連動性が働くようになります。
そうなると膝が前に曲がって使われる関節なので、
股関節はその影響を受けて曲がって引けやすくなる傾向があります。
股関節は感情などにも影響を受けやすい場所なので、
股関節の使い方や歪みは精神的な面に大きく影響しているように感じます。
股関節は胴体の背骨を中心にした身体の1本の軸が2本に分かれて脚になっていく場所でもあります。
厳密には2本の軸に分かれるのは骨盤ですので、
この部分には左右差の大きな歪みとかそもそもの骨盤の歪みも大きく出てきます。
”お尻を締める”ということを当院ではよくやってもらっています。
お尻の締め方をチェックしながら質を上げていけると、
骨盤が締まってきて、股関節は伸びが出て”くの字”になりづらくなってきます。
これができてくると、身体の土台がしっかりしてくることで
・姿勢が自然とよくなってくる
・内臓の働きがよくなってくる
・身体の使い方が体幹主導で股関節・踵が優位になってくる
・考え方がポジティブになったり、やる気が出てきたりしてくる
もちろん人によりますが身体を変えていく大きな力になります。
膝が歳と共に変形したり、慢性的な痛みが出てきやすいというイメージを持っている方も多いと思いますが、
股関節が主導権を取れるように身体の質が変えていくと
膝に負担がかかってくるリスクも大きく変わってくるはずです。
”精神的な面”でも”身体の質”の面でもしっかり股関節を見直したいですね!