呼吸と意識的な脳の関連性

前回のコラム『元気に生きている証拠』で

呼吸は精一杯生きている証ということを書きました。

私たちの排泄物は、自動車の排気ガスとは根本的に違います。

私たちの排泄物は、環境でリサイクルされるようにそもそも出来ています。

しっかり排泄することが、植物などが生きるエネルギー源になります。

呼吸も大きな排出器官です。

人間は脳、特に大脳新皮質という場所が発達して合理的で分析的な思考や、言語機能などの【意識】活動が非常に盛んに行なわれます。

仕事もパソコンもテレビゲーム、会話を楽しむ、思いにふけるなども人間ならではの特徴です。

手先の細かい作業やゲームに没頭している時、ホラー映画などを鑑賞している時などに呼吸を止めていることがありませんか?

これらは、緊張を伴う意識的な活動をしている時によく起こります。

意識が本能的な活動を停滞させる分かりやすい例です。

大脳新皮質は特に新しく進化した場所なので、もともとの血液の大きな流れから、新しく血管を引き込んできます。

新しい血管を引き込んできたときに血管をコントロールする役割は自律神経の中でも交感神経が作用するとされています。

自律神経は交感神経と副交感神経があります。

聞いたことがあるかもしれませんが、交感神経は身体を緊張させて、手足を使ったり、運動をしたり、戦ったりする時に優位に働く神経系です。

交感神経が身体を臨戦態勢にしていつでも動けるように手足を動かす大きな筋肉や頭、目などの身体の部位に血液を優先的に引っ張っていきます。

一方、内臓は副交感神経で活発に働きます。これは弛緩・リラックスと連動しています。

進化が進むにつれて、必要に応じて身体にはどんどん新しい機能がタマネギのように外側に付け加えられてきます。

交感神経はタマネギの外側の進化の新しい組織と血液循環を通して関連が深いと考えられます。

人間の進化をごく簡略に書くと

進化: 内臓 > 筋肉 > 大脳新皮質

神経: 副交感神経  ⇄   交感神経

性質: リラックス  ⇄    緊張

というイメージになります。

人間らしい、意識的な脳(活動)はとても緊張を伴うことがイメージできます。

呼吸は意識でもコントロールできますが、基本的には内臓と同じ【無意識】の性格のものです。

呼吸を止めれば、何分もせずに命に関わってきます。

脳が呼吸を止めやすいことが分かると思います。

意識的な働きを緩め、呼吸を深めるために簡単にできることを挙げておきます。

①逆立ち

ポイント:大脳は人間の【一番上】に位置しています。逆立ちで頭を【一番下】に位置関係をひっくり返します。そうすることで血液の流れをコントロールしている自律神経系がリセットされて、頭に上っていた血液が動き出しやすくなります。

②吐く方に意識をおいた呼吸

【5秒で吐ききる】⇨3呼吸おく⇨【10秒で吐ききる】⇨3呼吸おく⇨【15秒で吐ききる】⇨3呼吸おく⇨【20秒で吐ききる】⇨…

ポイント:吐くときは冬に手が冷たい時に吐きかける『ハー』という温かい息で吐くようにする。⑵3呼吸おくときは鼻でゆったりと呼吸する。⑶吐ききる時間をゆっくり長くしていく。

こうすることで呼吸に横隔膜が呼吸に参加しやすくなります。

人間らしく脳を使ったあとは、しっかり脳の影響をリセットして、呼吸を戻すようにしてみてください。

次回は手や腕を使うことで起こる肩こりや呼吸への影響を考えてみます。

 

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