今回のテーマは、
「ストレスと姿勢や身体の使い方、癖(くせ)が密接に繋がっている」です。
ストレス状態→[頭が勝手にグルグル回転してしまう状態のこと]では、
私たちの身体は頭(脳)が使いやすいように全身が使われる
つまり、頭を使うための全身の使われ方、そして身体のカタチには一定のパターンがあります。
身体の「連動性」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
身体は全身がある決まりに従って自然と連携して動くようになっています。
そんな一定の決まったつながりで動くしくみのことを「連動性」と言っています。
では、
ストレス状態では頭に合わせてどんな「連動性」が働くのかチェックしてみましょう!
小さい文字でそれぞれに注釈を入れてみましたが、飛ばしてしまってもOKです。
①つま先優位(←つま先立ちすると頭が持ち上がることからも分かるように、身体のエネルギーの流れを上に向かわせるように働く)
②膝中心の動き(←屈伸運動やジャンプなどでも頭が上下しやすいことからも分かるように、つま先と同じように身体のエネルギーの流れを上に向かわせるように働く)
③腰(お尻)が引ける(←頭に身体のエネルギーを優先的に送るために、呼吸や消化をする内臓が働かなくなってお腹が縮み、腰が引けてお尻が落ちる)
④背骨が猫背になる(←内臓が働かなくなり、腰が引けてしまうことで、身体の土台がない状態になり、背骨も腰と連動して丸まってしまう)
⑤肩甲骨が上がる(←肩甲骨の位置が上がるのは身体のエネルギーが上(頭)に向かっているとき。同じように横隔膜も上に上がってきてさらに呼吸が浅くなる)
⑥頭が前に出て顎が出る(←肩甲骨の位置が上がることで、頭の土台になる肩口が前斜めに傾くため、頭は前に出る。また特に頭は目を使おうとするので目が付いている前側に頭も出て行く傾向がある)
⑦頭の骨が捻れて硬直してくる(←目が付いていて特にいろいろと考える前頭葉が入っているおでこ辺りが特にエネルギーが集まってきて緊張して骨の動きも悪くなってくる)
どうですか?
姿勢が悪くて気になっている人や身体の使い方や癖が気になる人も
おそらくはいくつかは当てはまる項目があるのではないでしょうか?
肩こり、腰痛、頭痛、膝の痛みなど身体の慢性的な悩みを引き起こす問題ばかりですね…
もちろん個別にみれば、
例えば、ヒールを履くのであれば→つま先優位になりやすい
などの個別の使い方からつよい影響も受けています。
でも、
ストレス状態→[頭に優先的にエネルギーを届けるしくみの暴走]
で自然と起こる連動性はがつながってしまっていることで、
姿勢や身体の使い方、癖などは思っている以上に全身で引っ張られて根強いものになってしまうのです。
じゃあ、どうするのか?
実は、当たり前のことなんですが…
ストレス状態ではない時に相応しい連動性もちゃんとあります!!
つまり、
優先的に頭に流れていくエネルギーをお腹(内臓)や骨盤へ回す・取り戻す
という本質的な視点から身体の連動性にアプローチしていくことで
姿勢や身体の使い方そして、そこから起こる様々な悩みはもっと効果的に変えることができます。
そして、
姿勢や身体の使い方をそういう視点から変えていくとストレスが捨てられる体質にもなっていきます。
そのためにも、まずは特に今の時代を生きる私たちは
ストレス状態→[頭が勝手にグルグル回転してしまう状態のこと]
に陥って頭に支配されていることを知ることから始めることがとても大事!!
頭を上手に使うことは私たち人間の特徴でもあります。
ストレス(頭)に支配されずに、上手に身体を使いきる!!
こんな視点から身体を作っていくと、自然と姿勢がよくなり、身体が溌剌としてきます。