さて、前回に引き続き「炎症」について考えていきます。
前回のポイントをまとめてから出発しましょう!!
- 炎症は「免疫反応」である
- 「免疫反応」とは身体の[不良品の細胞]や[老朽化した細胞]を捨てる働き
だから
炎症は[不良品の細胞]や[老朽化した細胞]があるとどうしても起こりやすくなります。
今回は、免疫反応を起こす「有害な刺激」という要素にクローズアップしていきます。
私たちは免疫が身体を守ってくれていることを知っています。
イメージ的には”外敵”から身を守ってくれるということですよね。
つまり
外から入ってくる細菌やウィルスは免疫を起こす「有害な刺激」になります。
細菌やウィルスが侵入してきて乗っ取られてしまったり、住み着かれてしまった細胞は
身体にとって[不良品の細胞]となり免疫(排除する)対象になります。
風邪で熱が出るのは、
ウィルスに冒されてしまった[不良品の細胞]ごと排除する
ために起こる身体の免疫(炎症)反応です。
ヘルペスや帯状発疹なども免疫力が低下した時に顔を出してきます。
整体では
熱などの”症状”を薬などで抑えないで、無理のない範囲でしっかり経過さしてもらう
ようにお伝えすることがありますが、
それはできるだけ身体が行なってくれている免疫反応を進めてあげてほしいからです。
免疫(炎症)反応によって感じる熱などの症状は辛さもありますが、
しっかりその仕事が進んでくれれば、[不良品の細胞]が捨てられて、
そのあと新しい細胞に作り変えられます!
免疫(炎症)反応は身体の中の細胞を作り変えてきれいにする働きなんです。
免疫力が低下すると、身体の中のパトロールが行き届かなくなって
[不良品の細胞][老朽化した細胞]が気づかずに増えていき放置されます。
こんな”空き家のような細胞”が増えてくると代謝が落ちます。
すると
①そういった細胞に細菌やウィルスが簡単に入り込んでくる
▶その対応のために炎症が起こる
②老廃物の溜まった”空き家の細胞”がボロボロになり壊れたりする
▶︎老廃物が細胞を刺激したり、遅まきながら免疫で壊される▶︎炎症が起こる
結局、
免疫力が低下した身体は
空き家の細胞=[不良品の細胞][老朽化した細胞]が増えてくるので
後手後手になりながらも、身体の中をきれいにするための免疫(炎症)反応が起こりやすくなります。
またその免疫反応も強くないので、ずっと炎症が起こって続きやすい、、
炎症の起こりやすい体質になってしまいやすくなります。
こうしてみてくると
細菌やウィルスに冒されやすいということは空き家のような細胞が多い象徴的な現象
ということが少しわかってきます。
生まれながらにして不良品の細胞は別にして
正常な細胞を機能不全にしたり、老朽化させてしまう
その最たるものが「老廃物」が溜まってしまうことです。
この老廃物を生む要因は
・食べ過ぎ(物理的に入ってくる量が多すぎる)
・緊張体質(代謝で多くの老廃物が出る・血液がドロドロになる)
・パソコン仕事・頭脳労働(血液循環が悪くなって老廃物が流し出せない)
など今の日常生活スタイルと密接なものばかり。
だから、
現在はアレルギーなどの慢性的な免疫病や炎症体質が多くなっているのだと思います。
- 炎症は免疫(身体をきれいにする)反応▶️[不良品・老朽化した細胞]を壊して捨てる
- 免疫力が下がって体質化▶️[不良品・老朽化した細胞]が作られる習慣がある
- 食べ過ぎや緊張体質▶️日常の質が炎症体質をつくる
- 細菌やウィルスは空き家に入りやすい▶️[不良品・老朽化した細胞]に侵入しやすい
細菌やウィルスにもちろん免疫は働きます。
でも、
慢性的な炎症や症状に悩まされる方ほど
免疫力=身体の細胞を常にきれいな状態に保って更新していくに問題がある
という日常の質の問題として取り組んであげることで変化が出やすくなるはずです。
・お腹を活性化するために食べ過ぎや冷たいもの・水分の取り過ぎを少し改める
・呼吸や血液循環を高めるために足首を可動範囲大きく使う・動かす
などなど日常の質を変えていくために身近なことからできることがたくさんあります!
少し納得できたという方は、是非意識してみてください。