今回のテーマは『身体の回転軸』です。
このコラムでは下半身の中心・軸をお伝えしてきました。
それを踏まえて!!
捻り(ねじり)運動について書きたいと思います。
『身体を捻る(ねじる)』と言ったら皆さんはどんな運動を思い浮かべますか?
ゴルフ、野球などは身体を捻るスポーツですね。
私たちは歩く時も右の足が前に出る時に左の手が出ます。
これも身体を捻ることで大きな力を生み出しています。
では身体はどこで捻りますか?
多くの人は『腰』で捻るイメージが強いと思います。
ここポイントですよ。
実は捻り運動は『腰』がメインではありません。
捻り運動は左右の足の軸の重心移動で行なわれます。
例えば、身体を右に捻るとします。
腰で捻ろうとすると、左の足に軸が残っているかもしれません。
これでは『捻り』運動が身体を壊す動きになってしまいます…
身体を右に捻る時、
下半身の軸は右下肢に乗ってきます。
右下肢の中心軸がしっかり通ったまま行なわれます。
感覚的には、
- 身体が横に流れずに右足の踵に軸が残る
- 股関節に体幹が集約されてきて股関節が窮屈に使われる
という感じがあります。
捻り運動は、左右の下肢軸の重心移動に伴って起こる
これ大事にしてくださいね。
少し前に『なんば』という身体のさばき方が注目されました。
”体幹が捻れない”さばき方です。
これもやはりとても大事なポイントです。
腰は二次的に連動してさらに捻れを強調する場所になります。
ゴルフでも野球のバットスイングでもテニスでも同じ。
ボールのインパクト以降はいわゆる前足に重心が移動している必要があります。
インパクトを後ろ足で押し出すような感覚は身体を壊しやすくします。
『利き足』と『軸足』という概念がありますよね。
これはこの感覚が取れているかどうかの違いです。
本来は左右どちらも軸として機能した方がいいに決まっています。
この身体の回転軸がしっかり感覚として体得できると
身体は無理に捻れなくなります。
腰や背中に自然と無理がかからなくなりますので、その周辺の違和感も自然と解消してきます。
腎機能にも身体の無理な捻れがとても負担になります。
腎は血液をキレイにする場所です。
ポイントのおさらいをしましょう
身体を右に捻って行く場合
下半身の軸は右下肢に乗ってきます。
右下肢の中心軸がしっかり通ったまま行なわれます。
捻り運動のイメージを大切にして、是非もう一度下肢の軸の見直しをしてみてください。
これができるようになると
捻り運動が身体を壊す動きではなくなるのはもちろん、
さらにスポーツならパフォーマンスの向上に直結します!!