ここのところミトコンドリアを舞台にした有酸素のエネルギー代謝を話題にしています。
前回のコラム『身体が『サビ』るのが老化。』
は少し『酸素』のことを考えていきました。
今回は、『体質』と関連させてエネルギー代謝をみてみます。
【糖体質】ってよく聞きますよね。
当然のことながらいろいろな要因・原因があります。
でも、体質として簡単に理解しようとしたら【身体が糖を必要とする】体質です。
身体が糖を必要とする…
エネルギーをつくる過程がは2段階になっていることを覚えていますか?
第一段階:解糖系
無酸素・糖質のみがエネルギー源・乳酸(老廃物)が出る
第二段階:ミトコンドリア
有酸素・糖質、脂質、タンパク質がエネルギーとして使える・水と二酸化炭素に分解
解糖系の19倍も効率的にエネルギーが作れる
エネルギーをつくる瞬発力はダントツで第一段階の解糖系が高いです。
だから、仕事している時やストレスなど、身体が緊張に傾く場合には
瞬発的に必要なエネルギーを作れる第一段階の解糖系が優位に立ちます。
解糖系のポイントは
エネルギー源は『糖質』のみ!!
そしてエネルギー効率が悪い!!
糖体質の方のエネルギー代謝のメインです。
身体が【糖】を必要とせざるを得ない状態が慢性的になっていると理解できます。
こうなると身体がエネルギー源の【糖】を要求するようになります。
私も体質を変えたい時に【糖質】の摂取の仕方を必ず見直します。
【糖】はエネルギーにするのが簡単なこと
糖体質=緊張=解糖系体質=疲れやすい=甘いものや白いものが好き
甘いものや白いもの・糖質はこの体質を強く後押しします。
だからこそ【糖】の摂取の仕方をコントロールすると
身体が反応せざるを得なくなります。
ミトコンドリアが舞台になるためには、この体質が変わるような変化が大事。
ミトコンドリアが優位に立つと
リラックス=疲れない=いろいろなものがエネルギー源に使える=呼吸が深くなる
と体質が反転してきます。
先天的なものはまた別の話です。
が、こう考えると体質が変わりうるものだと少し思えてきませんか?
身体から力が抜けづらい…
眠りが浅い…
疲れがとれない…
糖尿の気がある…
低血糖になりやすい…など
これらはどうしても緊張が抜けない体質が強くなっていると思われます。
腎臓の数値がずっと悪くて、身体が辛くてダルくてしょうがなかった私もかなり変わりました!!
当たり前と思っている体質的なことも変わりうることは多くあります。
整体は、こんなエネルギー代謝を高めるために
身体の基本に立ち返って、身体の本当の身体のチカラを引き出すための技術を体系化しているのです。
次回は、内臓脂肪についても少しみてみようと思っています。
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