前回のコラム『血液循環は【首】を観る。』では血液循環の状態が【首】によく現れることを書きました。
今回はいわゆる頭を載せている『首』についてもう少し掘り下げていきます。
私たち人間は、頭(脳)の活動が大きな部分を占めています。
頭が栄養やエネルギーの一大消費地となっているのです。
だから大量の血液が頭に向けて送られやすくなります。
【首】はその血液が通る唯一の道。
ところで
頭の活動の特徴は交感神経優位!!緊張!!刺激がほしい!!
これらの要素は、首から肩に緊張をもたらしやすい特徴であり
血管も緊張しやすい特徴でもあります。
だから頭が活動しすぎると【首】が緊張しやすくなります。
そして【首】が緊張すると、血液の通りが悪くなります。
血液は頭の組織が要求するので頭には上がりますが、
【首】が緊張していると、特に頭に上った血液が落ちてきづらくなるのです。
つまり頭の活動が優位になると
- 自律神経が優位になって緊張状態に入る
- 血液は頭に向かいやすく、頭から落ちてきづらくなる
頭に向かう血液量が増えるのに、心臓に戻りづらいということは…
血液が渋滞を起こします。
頭に血液が滞って、細胞や血管が血液でパンパンになってしまいます…
このパンパンの圧力が頭痛を引き起こすことに繋がるし、
最悪の場合、血管がパンパンになったら破けても文句はいえません…
今はストレスが当たり前の世の中。
ゲーム、美味しいもの、旅行など…
その発散にも知らず知らずのうちに『刺激』を求める生活構造が定着しています。
これも頭(脳)が活動の拠点となっている証拠でしょう。
これでは血管が必要以上に歳をとって老化してしまうのもわかります。
だから、頭からしっかり血液が落ちるようにすることがとても大事!!
首は頭の血液が通る唯一の道路!!
頭から血液を落とすための【首】のポイントは
- 首の筋肉を緩める
- 肩甲骨と鎖骨のリリース
- 頭を身体の真上に載せる
- 自律神経を緩める
特に、肩甲骨と鎖骨のリリースに重要な『腋下(脇の下)』と『鎖骨下』
肝臓の急所でもある『頭の付け根』『首の付け根』は
頭に滞りやすい血液をスムーズに落とす急所になります。
同時に自律神経を緩めて、副交感神経を活性化することができます!!
こうして【首】には、脳の血管や神経の状態が反映されています。
頭の血液を心臓に向けて、落ちるようにしてあげること。
現在の社会ではとても大事なポイントになると思います。