今回のテーマは『頭を背骨の真上に乗せよう!』です。
首や肩の辛さを引き起こす根本的な要因になるのが
この頭が背骨の真上に乗っているかどうか??という視点です。
首の椎間板のヘルニアやストレートネックとかの構造的な問題も
首の付け根の根強い硬直や顎が突き出るような癖も
頭が真上に乗せられれば負担がなくなって変化してきます!
ところで最近は色々なシーンで「体幹」の大切さが取り扱われますよね。
実は、「頭が背骨の真上に乗る」ためにもやっぱり「体幹」が重要になります。
試しに首を後ろに反らして天井を見てみてください。
もしその時に首だけが動いて背中がほとんど動いていない人は
「頭を動かす」ときに首の上の方の動きだけの小手先の動きになっています。
首の背骨(頚椎)は7つの骨が積み重なっているのが普通ですが、
こんな小手先の動きでは、
頭(首)の操作動きに首の上の方の背骨しか参加していません。
どうしてこういう動きになってしまうのかといえば、、、
・目の使いすぎ→(頭と首の付け根の筋肉が硬直して顎が上がりやすいカタチになる)
・頭の使いすぎ→(肩甲骨が上に持ち上がって、猫背のカタチになる)
・呼吸が浅くなっている→(肋骨が硬直して下の方の首の骨を一緒にロックする)
こんなことが挙げられると思います。
お仕事でパソコンなどやっている方は特に全て実感があると思います。
本来は「頭を動かす」動作には、背骨全体が連動して動きます。
イメージ的には
胸が上下に伸びて背中(背骨)が反ってきます。
おへそが少し前に出るようにお腹もそってその動きを支えます。
手を使うときも本来はその動きは
肩から先の手だけの動きではなくて、体幹(背骨)にまで動きが伝わっていきます
同じように、
足を使うときにも股関節から先の足だけが動くのではなくて、
体幹(背骨)にまで動きが伝わっていくのが
身体のあるべき連動性・使われ方の本質です。
こんな動きができると、
すべての動きが自然と背骨や内臓までを巻き込んで動くので、
全身がポンプになって血液やリンパの流れを作り、
さらに自律神経系のバランスまで調整してくれるようになります。
少し逸れてしまいましたが、
「頭を背骨の真上に乗せる」ためには、少なくとも
首の骨(頚椎)だけに注目するのではなくて、
その下にある背中の骨(胸椎)や鎖骨、肋骨にフォーカスするのが大事です。
上にも書きましたが、
[肩甲骨が上がってしまうと→鎖骨の位置が相対的に下がる]
これによって首を乗せている胸の部分が前下がりになって
そもそも首が真上に乗らなくなります。
これを解消するために、
鎖骨を常に5mm引き上げるようにして生活してみて下さい。
「肩甲骨と鎖骨の位置関係」http://feelings-seitai.com/wordpress/?p=635
また天井を見るときに、
[首の上の背骨だけで反りやすい→小手先の首だけの動きになってしまう]
これによって特定の頚椎に負担がかかって壊れたり、硬直しやすくなります。
これを解消するために、
天井を見る動きの時に、鎖骨を上に引き上げて、おへそを少し前に出すように
行ってみてください。
首がそれほど反らなくても、身体全体で頭を天井が見れるところまで行けるはずです。
そんな体幹の感覚を養って首の土台を作っていくことで
頭は自然と背骨の真上に乗せることができるようになります!
動きの質というのはまさに「根強く脳に残る”習慣”」です。
「習慣」という今まで間違って築いてきたプログラムを変えていくと
身体のいろいろなものが変わってくるチカラになります。