今回のテーマは『身体の”ゆがみ”はどうして起こるのか?』です。
私達は、少なからず身体のゆがみを誰もが持っています。
そしてその原因はなに?と考えた時に、
姿勢が悪いとか身体の使い方(癖)など日常の使い方がその一番の問題点だと思いがちです。
確かに使い方によって物理的なエネルギーを受けるので、当然その影響はあります。
でも実は、身体のゆがみを引き起こすもっと大きな理由は『体温』にあります。
私達は、およそ36.5℃の平熱を維持しながら生命を維持していますよね。
これは、
逆に言えば常にそれだけの熱(エネルギー)を出しているということです。
この常に出てくる熱(エネルギー)をちゃんと捨てることができなくなると、身体の中に熱が籠ってしまって、身体は熱くなってしまいます。
こうなると身体は36.5℃分の代謝量を簡単にコントロールできなくなってしまいます。
代謝というと、ともすれば単純に代謝量を高めていくことを考えがちなのですが、
実は、
代謝から出てくる「熱を捨て」て、身体の中を適正な体温に調整・維持するか
という観点から観てあげることのほうがまずは大事です。
この身体の熱(体温)の調整ができなくなってくると、、、
身体を物理的に捻ったり、傾けたりして
・熱が籠った場所に体重を掛けて代謝から出てくる熱の量を制限しようとしたり
・熱が籠った場所に水分を回して熱を冷やそうとしたり
ということを試みます。
この捻ったり、傾けたりという無意識で行なわれる
体温調節機能が結果として[身体のゆがみ]として現れてきます。
常に身体の動きを使って熱をコントロールしようとするために、
身体は常に、そして慢性的にゆがみます。
さらに、
どうしても熱のコントロールができなくなってくると
身体全体の代謝を下げて熱が出ないように[低体温]化していくことになります。
多くの不調や病気も身体の中に熱が籠ることから起こると言われています。
確かに、身体のゆがみが大きく慢性化している人ほど、不調に悩んでいます。
慢性的な身体のゆがみを引き起こすポイントが[体温]にあると分かれば、
姿勢の悪さや身体の使い方(癖)などが自分の意思だけでは
なかなか治りづらいことも何となく分かりますよね!?
また、どんなところに熱が籠りやすいのか?というのは
時代によってそして環境によっても変わってきます。
パソコンやインターネットが発達した現在では、
頭と目をとても酷使するので、熱が籠りやすくなっています。
そして、飽食で好きなものを好きなだけ食べれるので
消化器系がとても酷使され、熱が籠ったり冷えやすくなっています。
身体のゆがみやそれに伴って起こる肩こりや腰痛、不定愁訴などの不調も
籠りやすい熱をいかにコントロールするか?
ということを考えていくと、身体は内側から変わってきます!
数年前までは、本当に姿勢が悪くて、身体が硬かった私でも、
自然と姿勢が良くなり、身体に柔軟性が出てきてますからね(笑)
ホントに身体は不思議です。