前回のコラム『股関節はどこにある?』では股関節の位置を確認しました。
股関節は座骨に近いところにあります。
実は、この感覚が分かってくると【身体の幅】も分かってきます!!
骨盤は背骨の土台となります。
骨盤は股関節の上に存在します。
つまり、身体の幅は”股関節”の幅と言ってもよいと思います。
私はこの幅を、身体の物質的な【コア】として提案しています。
前回出てきた【大転子】などは実際に骨としては存在します。
でも、身体の【コア】には入りません。
だから、股関節の動きに伴って自然に動くのはOKです。
しかし、動きの中心ではダメです!!
前回【股関節】を意識するために【座骨】の位置を確認しましたね。
【股関節】と【座骨】はほとんど同じ上下軸にあります。
ここ、大きなポイントです!!
つまり
- 立った時→【股関節】の幅が身体の幅
- 座った時→【座骨】の幅が身体の幅
【股関節の幅】≒【座骨の幅】ということは…
立っていても、座っていても身体の幅は同じということ
つまり立っていても、座っていても身体の支え方や感覚は同じということです。
股関節は脚の付け根ですから、地面の上に立つには足裏まであります。
しかし、あくまで骨盤以上の身体を支える基点は【股関節】です。
座る時は名前の通り【座骨】で地面を捉えます。
ここに股関節の位置と座骨を一緒に感覚していくメリットがあります。
物質的な身体の幅・【コア】をしっかりしていくことで、
”姿勢”の問題が一元化できます。
特別なことが必要なのではなく、いつでも同じ感覚を育てていけばよいのです。
身体感覚がしっかりしてくると【コア】の感覚は狭くなっていきます。
物質的な幅の上に、イメージや感覚が上乗せされて【軸】として機能してきます。
狭くなって…狭くなって…
最終的には背骨という【軸】に集約されていきます。
身体の幅をしっかり作りましょう。
触った状態で、”立つー座る”を繰り返す動作はとても感覚を養いやすいので、
暇があったらどんどんやってください!!