ここ2回のコラムではミトコンドリアを話題にしてきました。
ミトコンドリアは細胞の中に太古の昔に共生し始めた”生命体”です。
ミトコンドリアは酸素を使って、とても効率的にエネルギーを作ることが出来ます。
実は、酸素というのはそもそも『酸化力』が強くてやっかいなものです。
”酸化”というのは酸素が反応してものを『サビ』させる反応です。
身体は『サビ』て『老化』していきます。
血管の『サビ』は動脈硬化症などに代表される脈管系の老化現象です。
皮膚の『サビ』はシミやしわなどを引き起こします。
身体の『サビ』た部分には、癌などの病気が発生しやすくなります。
『活性酸素』って聞いたことありませんか?
これは『サビ』させる力がとても強い”酸素”です。
活性酸素が多く発生する要素として挙げられている要素を知っていますか?
- ストレス
- 喫煙
- 飲酒
- 紫外線
- 環境ホルモン
などです。身近なものばかりですね。
『抗酸化物質』って聞いたことありませんか?
ポリフェノールやビタミン、コエンザイムQ10などは抗酸化物として有名です。
アンチエイジングの代表サプリメントとして聞いたことがあると思います。
実は、循環器疾患や脳虚血性疾患などの対応にも使われるようです。
ミトコンドリアはやっかいな酸素を扱います。
じゃあ、ミトコンドリアを舞台にした代謝は危なくないのか?
ミトコンドリアが代謝の舞台になると、抗酸化物は効率的に身体で作ることが出来ます。
酸化されて老化した細胞を壊して新しい細胞を作り替えるためのエネルギーもしっかり作れます。
私たちは老化(酸化)して最終的には生命を終えることになりますが、
ミトコンドリアがメインとなる代謝ができれば、それは老化(酸化)をゆったりコントロールすることが出来ます。
イメージが湧きやすいようにもう一度書きます。
血管の『サビ』は動脈硬化症などに代表される脈管系の老化現象です。
皮膚の『サビ』はシミやしわなどを引き起こします。
身体の『サビ』た部分には、癌などの病気が発生しやすくなります。
どうですか?
『サビ』ない身体には、ミトコンドリアを舞台に!!
前回のコラム『ミトコンドリアが代謝の主役になるには?』を是非もう一度ご参照下さい。