自己治癒力を取り戻すためには…

『自己治癒力』とか『自然治癒力』

当たり前のように使われているし、耳にする言葉ですね。

カイロプラクティックでは『イネイト・インテリジェンス』という概念があります。

『イネイト』の語源はin とnatureからきている派生語 [ in-nate]で

受精した時から自然に備わった生きるために必要な『先天的に授かった知能』のことをいいます。

これに従って生命は成長して生きています。

 

日本語では『イネイト・インテリジェンス』は『自然治癒力』と訳されます。

『自然治癒力』と聞くと病気やケガになってしまった時にだけ発動するチカラのように感じませんか?

そうではありません!!

実は、その代表的な働きは

ホメオスタシス…”生きる”ために身体を一定の状態に保つチカラ

リモデリング…古くなったり、ダメになった組織を新しいものに作り替えるチカラ

などの身体が”生きる”ために常に発動しているチカラのことです。

『自然治癒力』がしっかり発動していると

”生きる”こと自体に『快』 つまり心地よさがあります。

 

一方、生まれてから後天的に『学習』という形で得る知能があります。

人間はこの要素がとても大きい動物です。

というよりは人間の最大の特徴です。

これは『イネイト・インテリジェンス』に対して『エデュケイテッド・ブレイン(educated brain)』と言ったりします。

 

私たちが病気になったり、元気を失ってしまったり、痛みやコリを抱える時というのは

総じて『後天的な知性』が『自然治癒力』よりも主導権を握ってしまう時です。

”生きる”こと以上に”理屈”が行動を支配しているのです。

 

ところで最近になって

『内臓(消化器)』=第2の脳、『皮膚』=第3の脳

なんて言われるようになりました。

内臓や、皮膚でも脳内物質と同じ物質が作られて、情報のやり取りがある

ということが分かってきたからです。

でも生命の発生を辿れば、『内臓』や『皮膚』の存在こそがオリジナルと考えられます。

そしてオリジナルな器官の神経は『脳幹』などの”古い”脳に集約されます。

 

『自然治癒力』=オリジナルな機能がしっかり発動すること。

整体では筋骨格の硬さや歪みを通して『内臓』や『皮膚』などの状態を知ると共に、施術の対象にもします。

 

でも、自分で出来ることもたくさんあります。

近年、話題になった『断捨離』

これはモノを捨てることで、生きるために必要な量以上に溜め込んでしまった『脳の物欲』をクリアにする方法です。

脳の欲求をクリアにすることで”生きる”ことに立ち返ることができます!!

 

現在の食事は『脳の食欲』と『常識』で固められています。

本当に”生きる”ために必要な食事の量はそれほど多くありません。

量と美味しさを追求しているのは『脳』です。

一日朝・昼・晩3食という『常識』が本当に必要なのでしょうか?

それぞれの栄養素を栄養素ごとに計算してまでとらなければいけないのでしょうか?

身体には必要なもののほとんどを自分で作るチカラが備わっています

食事をする前にお腹に手をおいて、本当にお腹が空いているのかと問いかけてみてください。

案外『脳で食べている』ことが分かると思います。

 

『脳の欲求』をクリアにすることで『自然治癒力』は自然と発動するようになります。

 

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