最近は、枕の重要性が取り上げられています。
枕の材質から、寸法まで緻密に計算して作る人も多く見受けられます。
テレビなどで紹介しているものをみると、その人にあった枕をつくるために
『ミリ㎜』単位で作っていました。
背骨には”生理湾曲”というS字状のカーブがあります。
首の背骨、頚椎は前に湾曲して、いわゆる『反った』状態が理想です。
身体の理想とされる形状
リラックスできる形状
身体には確かにそんなカタチがあります。
『ミリ㎜』単位で枕を作る意義は
【徹底的に身体に合わせる】というところにあります。
生命の特徴とはなんでしょうか?
私は『柔軟性』と『適応性』だと感じています。
そもそも、私たちの身体は”生きている”のではなくて”生かされている”ことが前提です。
環境に『柔軟に適応』することで環境のサイクルに組み込まれています。
そもそも身体というのは
【身体が環境や状況に合わせる】という力が基本にあるのです。
寝るとき、寝る環境に合わせて、身体の置き方が柔軟に変わる
これが身体を中心にして、睡眠を考えることに繋がります。
『ミリ㎜』単位で枕を合わせなくては寝られないということは、
別の言い方をすれば、
その『ミリ㎜』単位の角度でしかリラックスできないということになります。
寝ている最中にも身体は動きます。
寝具に合わせる柔軟性がある身体を考えることが大事です。
エアコンによる快適環境のコントロールや電車・車などの移動手段の省力化など
現在の社会は身体に合わせて環境を『便利』にコントロールすることで進化してきました。
私もその恩恵に預かるひとりです。
でも、少し考えてあげてほしいのは、そもそも身体は厳しい環境にも適応する力がある!!
という事実です。
それが『柔軟性』であり『適応性』です。
本来は、寝るときは一日のうちで”一番”リラックスするときです。
リラックス=ふにゃふにゃ
ふにゃふにゃならカタチは環境に合わせられます。
とはいえ、身体が楽な姿勢というカタチはあります。
枕と一緒に、身体の『柔軟性』『適応性』にも目を向けてあげてほしいと思います。
睡眠の質をあげるためには、
身体の【リラックス】が必要です。
そのためにはリラックスした状態
つまり【ふにゃふにゃ】が必要なのです。
私はそれを【自分が環境や周りに合わせて変わる】チカラと捉えています。