前回のコラム『後頭部が落ちる?!』に引き続いて、後頭骨(部)のポイントを挙げていきたいと思います。
簡単な後頭骨(部)の調整方法もピップアップします!!
後頭骨は
- 耳が付く【側頭骨】
- 頭のてっぺんにある【頭頂骨】
- 脳を下支えしている【蝶形骨】
などと繋がって頭全体として連動して動きます。
だから、後頭骨を調整することで、頭全体にその影響を波及させることができます。
頭のリラックスは頭痛や肩こりなどに特効ですが、それに限らず全身へ影響が及びます。
例えば後頭骨が落ちるといっても、 左右の後頭骨の落ち方や程度が違うと【側頭骨】の位置関係が捻れてしまいます。
【側頭骨】の捻れは『顎関節』の異常などに繋がりやすくなります。
【蝶形骨】は脳を下から支えるような形で顔の中央を横断するようにあります。
蝶形骨と後頭骨は連動して呼吸に合わせてお辞儀をするように動いています。
だから、どちらかの骨が動かなくなると もう一方の骨もお辞儀の動きができなくなって、脳の循環がとても悪くなります。
頭骸骨の調整にあたっては、刺激に力は要らないです。
力でグイグイ押したとしても頭の骨は動きません。
息を吸ったら頭が膨張して大きくなる・息を吐いたら頭が収縮して小さくなる
この呼吸に連動する数mmの動きを感じることが大事です。 最初にポイントを確認します。
・盆の窪(ぼんのくぼ)
後頭部の左右の中心で、頭と首の境目あたりにあって、左右の太い筋肉の真ん中にある窪み。
・外後頭隆起
盆の窪から真上に上がっていって、後頭部で一番飛び出している隆起。
この2点はそのポイントの少し下から斜め上に押さえることでしっかり刺激が入ります。 盆の窪は少し指を立てるようにして押さえます。
①頭のてっぺんを使った動きの誘導
両手の中指で頭のてっぺんを、『盆の窪』もしくは『外後頭隆起』を母指でやや上方に挟むように押さえる。
押さえたまま中指と母指で呼吸をするようにイメージします。
(吸う時に中指と母指の間が広がる・吐く時に中指と母指の間が縮む)リラックスして、頭も手に従うように拡張ー収縮するようにイメージを拡げる。
中指と母指で押さえたまま
首を伸展(上を向く)と屈曲(下を向く)を繰り返す。
このとき中指と母指に動きが感じられるところまで動かす
口を大きく開けたり、閉じたりする。このとき中指と母指に動きが感じられるところまで動かす
②乳様突起【側頭骨の突起】を使った動きの誘導
左右の手の付け根で乳様突起を包むように押さえる。
そのままやや後方向に少し引っ張るようにして左右から圧迫する
左右から圧迫したまま呼吸をする(吸う時に左右の手の間が広がる・吐く時に左右の手のの間が縮む)
リラックスして呼吸をしていると 手の感覚を伝わって何となく頭が開いたり・閉じたりしている感じが出てきます。
この『何となく』の動きが、飛躍的に後頭骨の動きを高めます!!
『盆の窪』と『外後頭隆起』の2箇所はツボとしても大事にされる場所なので、押さえるだけでもOKです。 リラックスして是非、自分の感覚と向き合ってみてください。