今回のテーマは『呼吸が身体を変える!!』です。
先日、参加させていただいたセミナーで
改めて呼吸の大事さを痛感させられました。
呼吸というのは横隔膜の働きを中心として
肺が伸⇄縮することで身体の中のガス成分の交換をしてくれています。
そして、それだけではなくて
しっかりとした呼吸ができると、
肺が常に伸⇄縮を繰り返すことで
血液やリンパ液の流れを作りだす最大のポンプとして働いてくれます。
よく血液循環を良くするために
運動をしたり、お風呂にしっかり浸かるという発想がありますが
運動は意識的に筋肉を伸⇄縮させることで
血液やリンパ液を強力に循環させることができます。
お風呂に入ることで、
血管が開いて血液の循環量が増えます。
これらは確かに血液循環を高めてくれますが、
血液循環のためにずっとやっているわけにもいきませんよね。
その点、
呼吸がしっかりできれば、寝ている時でも
いつも身体の中の循環を作る大きなポンプとして働いてくれます。
そして、呼吸がしっかりできると
体幹までもがしっかり生きてきます。
肺は肋骨・胸骨・背骨で作られた”胸郭”の中に収まっています。
そして”胸郭”の下に横隔膜が張っています。
これらの組織は
呼吸とともに伸⇄縮をしているのですが、
実は、背骨を中心にして動いているのが理想です。
どういうことかわかりずらいかもしれませんね。
胸の後ろには”背骨”が通っています。
胸の前には”胸骨”があります。
そしてその”後ろの背骨”と”前の胸骨”を繋ぐように”バケツの持ち手のように肋骨”が繋がっています。
でも、本質的には
”胸骨”も”肋骨”も身体の後ろにある”背骨”に所属していて
”背骨”の動きに連動して呼吸運動が行われます。
身体の軸=体幹は”背骨”を中心に作られています。
体幹が”背骨”を中心にあるので、
頭が背骨の真上に乗せることができて、重力をしっかり受けることができます。
体幹が”背骨”を中心にあるので、
全身が体幹が主導するように一つの連動性で動くことができます。
こんな体幹の動きの中で、呼吸も行われます。
猫背だったり肩や首が凝りやすいというのは、
”肋骨”や”胸骨”などが身体の後ろの”背骨”に所属できていない証拠。
結果として肺も”背骨”に所属していないので、
背骨の動きを悪くしてしまうし、
その分、呼吸も浅くなってしまいます。
だからこそ、逆に言えば
呼吸を通じて、体幹をしっかり取り戻すことも出来るんです。
呼吸をしっかり意識してあげることで、
姿勢も良くなって体幹をしっかりすることができます。
そしてそんな身体は自然と体液の循環がよくなります。
そんな視点から呼吸を見直してあげたいですね!