私たちは環境からエネルギーを取り入れると共に環境にエネルギーを返しながら、エネルギーを回転させて生きています。
気体としてのエネルギーの回転は主に【呼吸器】と【皮膚】が受け持っています。
液体・固体としてのエネルギーは【消化器】と【泌尿器】で行なわれます。
エネルギーがたくさん集合するにつれて気体<液体<固体と物質は硬くなってく性質があります。
さて、ここで質問です。
身体にとって緊急性が高いエネルギーのやり取りの形態は気体?液体?固体?
下の3点を単純に自分に置き換えて考えてみてください。
- 息をどれくらい止められるだろうか?
- 水を飲まずにどれくらいいられるだろうか?
- 食べ物を食べずにどれくらいいられるだろうか?
いかがですか?
一番できないのは息を止めることで皆さん同じだと思います。
これは酸素と二酸化炭素の出し入れに代表される【呼吸】です。
水分と食べ物はどうでしょうか?
1日食べないと死んでしまうと思っている人もいるかもしれません。
おしっこが一日全くでなかったら、命に関わるかもしれません。
身体の中の水が汚れてしまうからです。
一方、便秘になっても1日じゃ基本的には命に関わりません。
だからエネルギーの回転で緊急性が高いのは気体>液体>固体です。
これを踏まえて私は
精一杯生きることの象徴として呼吸をしっかりすること
を考えています。
呼吸で排出する二酸化炭素は【植物の栄養】になります
単純ですが、呼吸がしっかり深くできる身体というのは今の世の中では、結構ハードルが高くなっているのが現状です。
デスクワークが多い方などは総じて呼吸が浅くなっています。
自覚がある方も多く見受けられます。
呼吸というのは不思議で神秘的な機能に思えます。
- 無意識でも常に動いてますし、意識的に高めることもできる
- 肺が膨らんだり・縮んだりすることが血液を循環させる大きなポンプになる
ストレスフルな生活の中では【深呼吸】がとても強調されますが、呼吸は無意識で深くしっかり行なえるレベルでいる必要があると考えます。
呼吸は様々な要因から影響を受けています。
- 意識的な脳の働き
- 腕の使い方・使いすぎ
- 自律神経のリラックスと緊張のバランス
- 肺が入っている肋骨の可動性
- 腰・骨盤の土台としての安定性
- 消化器がしっかり活動しているか
呼吸器を大きく捉えると上から(頭)も横から(肋骨・腕)も下から(腰・骨盤)も、そして前(消化器)からも影響を受けています。
呼吸を無意識で深くしっかり行なえるレベルするには、いろいろな影響を考えてみる必要があります。
少し呼吸から”元気に生きる”ことを観つめてみたいと思います。
次回は意識的な脳の働きとの関連性を考えてみます。