『何にもしていないのに疲れる…』
『寝ても疲れが取れない…』
『ちょっとしか歩いてないのに、疲れた…』
『ミネラルの欠乏症などになったことがある…』
今回は、こんなことを感じる方は少し読んでみてほしい内容です。
皆さんはミトコンドリアって聞いたことありますか?
これは太古の昔に私たちの細胞と共生することになった真核生物とされています。
私たちの細胞の中にもたくさん存在しています。
遺伝情報が凝縮されたDNAも私たちのものとは違って、独自のものを持っています。
実は、このミトコンドリアが私たちの代謝活動のメインキャストなのです。
ミトコンドリアの特徴はなにか?
端的に言うと、
『酸素を使って効率良くエネルギーをつくる』
ということ。
ここではエネルギーを作る行程が2段階になっていることを知る必要があります。
糖質は私たちのエネルギー源として有名です。
ここでは簡単に糖質=グルコースとします。
まず1段階目の代謝の舞台は『私たちのオリジナルな細胞』
ここでは解糖系というエネルギー産生過程が進みます。
特徴としては
- 1つのグルコースを分解して2つのATP(エネルギー)を取り出す
- 酸素が無くても迅速に常に進む
- 乳酸が作られる(疲労物質として知られる)
などが挙げられます。
そして2段階目の代謝の舞台は『ミトコンドリア』
ここでは酸化的リン酸化というエネルギー産生過程が行なわれます。
酸素がある時だけ、乳酸はこの2段階目の代謝行程に進みます。
特徴としては
- 1つのグルコースを分解して38つのATP(エネルギー)を取り出す
- 酸素がなくては行なわれない
- 最終的に水と二酸化炭素に分解される(クリーンエネルギー)
どうですか?
同じグルコース量でも、2段階目に進むだけで、38/2=19倍のエネルギーが取り出せます!!
そしてクリーンなエネルギー行程なので、疲労物質の乳酸が溜まりません。
さらにミトコンドリアはいろいろな役割があることが知られています。
- ホルモンなどの身体の情報伝達物質をつくる(必要なものを要求する)
- 身体に必要な物質をつくる
- カルシウムや鉄の細胞内の量を調整する
など、身体自体の安定した環境作りに欠かせない存在なのです。
だから日常生活では『ミトコンドリア』が代謝の舞台になるべきです!!
ただ、この酸素が必要な『ミトコンドリア』のエネルギー代謝。
ポイントはリラックス。
非常にゆったりと行なわれる性格の行程なのです。
短距離を走るときや、緊張して息が詰まったりしている場合には、上手に使うことが出来なくなります。
こんな時は、1段階目でストップしてしまいます。
これが、疲労物質を蓄積してしまうのです。
『何にもしていないのに疲れる…』
『寝ても疲れが取れない…』
『ちょっとしか歩いてないのに、疲れた…』
『ミネラルの欠乏症などになったことがある…』
こんな話、よく聞きます。
『ミトコンドリア』が代謝のメインの舞台になっていない証拠です。
じゃあ、どうしたらよいのか?
『ミトコンドリア』を舞台にするということは、そのまま代謝を考えることに繋がります。
次回もう少し踏み込んでいきたいと思います。