今回も引き続き「ヒップアップの秘訣」を考えてみたいと思います。
前回あげたポイントをおさらいすると
お尻が下がるのは”お肉が落ちてくるのではなく、
股関節を中心にした使い方で”お肉がついてしまう”
ということでした。
そして
- 「足を股関節から使わない」
- 「骨盤から腰でしっかり”前に”反る」
という感覚をポイントにあげました。
でも、そもそもどうしてこんな状態になってしまうのでしょうか?
実は、その要因は、腰や股関節自体にはありません。
股関節や骨盤は身体のなかでも重要な場所にもかかわらず、
感覚がとても薄くなりやすいものです。
じゃあ、その大きな要因は何かというと
- 小手先の動き
- 内臓の不調・過労
が大きなものとして挙げられます。
小手先の動きを誘導しているのは、下のような要素です。
指先をメインに使う▷パソコン作業、デスクワーク
頭脳労働▷デスクワーク、人間関係、考え過ぎ、眠りが浅い
つま先優位▷ハイヒール、地面を”蹴って”歩く、外反母趾
なんか、今の世の中では耳が痛くなることばかりですね。
これらは一言で表現するなら、
「お尻を”後ろ”に残して、身体を”前”で使う動きや姿勢」です。
次に内臓の不調・過労です。
これは、このコラムでもよく出てくる要素ですが、
内臓は基本的には、動き続けても疲れない”特別な”筋肉でできています。
だから、活動しているのが、当たり前なんですが…
食べ過ぎ・頭の使い過ぎ・冷たいものの取りすぎ
なんかを続けていると、内臓も不調や過労に陥ります。
お腹が痛い時に、背中を屈めてしまうことからもわかるように
内臓が働けないと
「お尻は”後ろに”残つカタチ」になります。
あとは、股関節は、感情が直接表現される関節ということ。
不安なことや、ストレスがあると、股関節は自然と
後ろに引けて硬直してしまいます。
なんか、ヒップアップしよう!!と思ってたのに
ネガティブな要素をたくさん出してきてしまいましたね…
でも、逆に言うと、一度こういった要素が
今まで、知らないうちにあなたのお尻を後ろに残して、”下げていた”んだと
知っておくと、
本当の意味でのヒップアップが可能になってきます。
それは、一過性ではなくて、外から作られるものでもなくて、
あなたの内面から湧き上がるヒップアップです!!
変な表現ですが(笑)、こっちのほうが魅力的じゃないですか?
小手先の癖と内臓の状態を一緒に視野にいれてあげると
- 「足を股関節から使わない」
- 「骨盤から腰でしっかり”前に”反る」
というヒップアップに必要な感覚や
さらには「体幹」を強くする感覚を作っていくのに
もとても理解しやすくなります。