今回も、引き続き「ストレス」について考えていきます。
前回のコラムを読んでいただいてこんな質問をいただきました。
「じゃあ、ストレスはどうしたら発散できるの?」
確かにわかりずらいなあ、、、と私も感じるので少し補足していきます。
ストレスの発散というと、
私たちの中では、運動をするとか旅行する、買い物するというのが定番になっていますよね。
でも、ここでは他のことに転換するではなく、「ストレスは捨てる」と考えてみてください。
私たちは、呼吸や尿などで身体の中で要らなくなった”もの”を環境に捨てますよね。
同じように、
「ストレス」という脳の中に溜まったエネルギーも、環境に捨てる必要があります。
この捨てるという作業が効率よくできるのが「リラックス」しているときです。
だから私たちは身体が緩んで「リラックス」して寝ている時に身体の疲れが取れるようになっています。
リラックス=副交感神経優位は「ストレスを捨てる」ためにも必ず必要なことです。
ただ、次々にストレスになる刺激が入って蓄積していってしまう今の世の中で、
「ストレス」を自力で捨てていくということはとても難しいですよね。
だからこれだけの人が悩んでいるのです。
じゃあ、どうやって「ストレスを捨てる」力をつけていくのか?
このキーワードになるのが、こんなものです。
- 「リラックスを高める」
- 「副交感神経を優位にする」
- 「内臓の働きを良くする」
- 「呼吸を深くする」
- 「質の高い睡眠をとる」
- 「血液をきれいにする」
これらの身体の働きはお察しの通り、
【「緊張」が緩まないと出来ないもの】という意味ですべて共通の問題です。
だから逆に言うと、
このような「リラックス」状態で真価を発揮する身体の働きを様々な角度から改善していくことで、
緊張してストレスを溜め込んでいく
↓ ↓ ↓
リラックスに導いてストレスを捨てていく
というストレス発散体質への転換が可能になります。
何となく、イメージできますか?
「ストレスは捨てる」。
こんな言葉ありませんが、”ストレス代謝力”を高めるとでもいったら分かりやすいでしょうか?
余談ですが、そう考えていくと
少し前に話題になった、「断捨離」(ものを捨てること)というのもリラックスに導く方法です。
物を捨てられないというのは、頭の中が緊張(物欲)しているサインでもあります。
物を捨てることで、一緒に溜め込んでいた頭の中のエネルギー(ストレス)も一緒に捨てることができます。
「怒らない方法や考えない方法」なども話題になっていましたよね。
これはストレスになりうる刺激の「自分の受け取り方」自体を変えることで、ストレスにしない方法です。
ストレスが溜まってくるとちょっとした刺激でも対応できなくなってストレスになってしまいます。
長くなってしまいましたので次回にしますが、
「姿勢や身体の使い方」もストレス(緊張)によって引っ張られています。
これは、ある程度意識して行なえるので、上で挙げた「リラックスに導いてストレスを捨てていく」
いくつかの要素以上に体質の転換に効果的です。
次回はこの辺を考えていきたいと思います。