今回のテーマは『緊張を緩める方法』です。
神経が緊張に傾いているとき。
これは総じて【自己中心】になっているときです。
だいたい本人は気づかないうちにそうさせられてしまっているものですよね…
中心的は存在は【大脳新皮質】。
意識の世界がそのまま、その人の【世界】になります。
”目”は【大脳新皮質】と仲がとても良いのです。
【視覚】を司る”目”も脳の新しい部分【大脳新皮質】も新しく進化してきた器官。
とても関連が深いと考えられます。
だから、意識が強い時は【視覚】からの情報が圧倒的に多くなります。
そして【視野】は欲求の強い物にフォーカスされて、狭くなりがちです。
【皮膚】は外の世界と自分を物質的な境。
神経が緊張すると、皮膚も緊張します。
皮膚が緊張して、外の世界と自分の存在を明確に区別します。
実は、【皮膚】も【目】も感覚器です。
目は特に『光』というエネルギーを感知するのに特化して進化した”皮膚”です。
さらに【皮膚】も【目】も【脳や脊髄】も外胚葉という同じ組織から派生しています。
つまり感覚と神経は不可分な存在なのです。
ということで今回は”皮膚”と”目”を使って【イメージ】で神経の緊張をリリースします!!
最初はイメージしづらいかもしれませんが、とても効果が高い方法です。
①焦点を合わせない
- まずは自分の視界の範囲(どこまで見えているか)を確認する。このとき目を上下左右に動かす必要はありません。
- 視界に入る全ての領域を均等に見る。最初は視界の真ん中周辺に自然と意識が集中していることが分かると思います。
- 自然とどこかに焦点を合わせようとする働きをしっかり確認して、あえて焦点をあわさないようにボーっと視界を均等に見続ける。
- 慣れてきたら前に付いている目を後頭部に移動するようにイメージをしていく。後頭部から自分の耳すら視界に入って来るようなイメージを膨らませる。
頭がボーっとしてきませんか?
いかにいつも何かに自然と意識が集約されやすくなっているのかなんとなく分かって頂けたら大成功です。
特に4のステップに入ってくるとイメージと共に目や首、肩周辺に筋肉のハリみたいなものが感じられるかもしれません。
これが、意識が集約されるのにいつも使いすぎている筋肉です。
②皮膚を消しゴムで消す
皮膚は身体を外の世界を分けています。
鉛筆で書いたら一筆書きした輪郭のようなイメージだと思います。
- 皮膚をさすって自分の皮膚が一筆書きの”輪郭”のようなイメージがあることを確認します。
- この”輪郭”を消しゴムで消すように軽くぼやかしていきます。最初は腕の方が意識がしやすいのでやりやすいと思います。
- ”輪郭”がぼやかされて、外の世界との境目がわからなくなってくるようにイメージします。身体が空気にとけ込んでいくようなイメージでも良いです。
- これを全身に拡げていきます。
上手に”輪郭”がぼやけてくると皮膚がムズムズしたり、温かく感じたりしてくるかもしれません。
イメージがしずらい場所は、皮膚の機能が低下している証拠です。
『皮膚呼吸』という機能があるように
もともと皮膚は環境とのやりとりの最前線で、親和性が高い組織なのです。
どちらもイメージができてくると頭がボーッとしてきます。
たまにはボーッとしないと駄目ですね笑!!
【イメージ】を使って鈍りやすい感覚器を主役にしてあげる方法です。
知らぬ間に高ぶっていた意識・大脳新皮質の緊張が抜けやすくなります。
ぜひ、時間のある時にやってみてください。