手足のグラデーション

生物の身体というのは、その身体の大きさ、いわゆるボリュームを比較してみると、その特徴が見えてくることがあります。

例えば筋肉のボリュームが大きい場所というのは、その場所の筋肉の活性が高く、よく使われている場所です。

よく使われているということは、筋肉に指令を出している脳の領域も、常に活性が高まっていると言えます。

筋トレなどで筋肉を鍛えていると鍛えた筋肉のボリュームは高まります。

そしてそこには脳(意識)も居着いて、弛みづらくなってしまう傾向にあります。

 

呼吸器が充実しているヒトというのは、大雑把な特徴として呼吸自体を扱っている肺を蔵している胸郭、胸板がしっかり厚くなります。

そして二足歩行になったヒトがしっかり胸を広げるために必要な身体の反りを造る土台として臀筋が充実するので、お尻がしっかりとヒップアップしてボリュームがあります。

整体では呼吸器の最重要ポイントとしてL5(腰椎5番:腰の一番下の背骨)を観察しますが、身体の反りを造るための重要なポイントになるからです。

 

このようにヒトの身体というのは大雑把に特徴を把握することで、とても身近で興味深くなりやすいものになると思います。

身体を体幹、いわゆる胴体の部分と手足を見た場合には、手足の大雑把な性格を見ることが出来ます。

 

手足はいくつかの関節構造で繋がっています。

手は指の関節ー手の甲の関節ー手首の関節ー肘の関節ー肩の関節ー肩甲骨・鎖骨の関節で繋がって最終的に体幹に繋がります。

足も同じように足趾(ゆび)の関節ー足の甲の関節ー足首の関節ー膝の関節ー股関節、最終的に体幹に繋がります。

 

これらの関節を大枠で考えた場合、より指・足趾に近い関節ほど外の世界に直接接する機会と必要性があるので、外からの環境刺激に対して対応する、適応する性格を帯びています。

一方、体幹に近い関節ほど身体の胴体、いわゆる内蔵などの身体の内部からの指令や刺激に対して対応する、適応するという必要性があります。

 

私たち人間は四つ足から、二足へと進化することにともなって、手は自由に道具を扱える構造として変化し、足は地面を二本の足だけで安定して捉えるための構造として変化してきています。

手は料理をするのに包丁を使ったり、文字を書くのにペンを使うなど、道具を使いこなすという外側の世界との対応、適応をするために繊細に使われます。

足は重力に対してしっかり立つために、筋力が付いて四つ足より太くなっており、重力そして地面との対応に負われるように使われています。

これらの手足の先に近い場所というのは、外の世界との対応の結果が色濃く反映されてきます。

身体の体幹に近い肩関節や股関節は逆に、体幹の影響を色濃く反映します。

体幹には内蔵が収まっていて、内蔵の活動がしっかり行われている場合は、体幹自体の動きも柔軟性があり、肩関節や股関節も柔軟性が高く使うことが出来ます。

内蔵がうまく働けてない場合は、体幹も内蔵の反射やカバーのために硬直してくるために、肩関節や股関節も一緒にカバーに回されて硬直してきてしまうのです。

 

中間にある肘や膝の関節は手足の先の外側の世界への対応を行っている手足の関節と、体幹への対応を行っている肩関節や股関節に挟まれて、動きのギャップが出やすい関節です。

膝が変形してしまったり、そうでなくても痛みや違和感が歳とともに出やすいということはよく言われることです。

これは内蔵の働きが低下したことで股関節の自由度が低下してしまったこと、そのことで立ちづらくなってしまったのに、足先で無理して地面に立とうとする足首から先の外部対応のギャップが上下から膝に負担をかけるからです。

 

手先・足先の外部への対応能力の高さはヒトの最大の特徴であり大脳皮質・新皮質の大きな部分と密接に関わっています。

これらは頭の働きによって無理が利きやすく、体全体を無理矢理にでも外部への対応に引っ張っていきます。

パソコンを使っていると手先を前で細かく使うことに意識が引っ張られて、肩や頭まで前に引っ張られて猫背が誘発されてしまいます。

一方内蔵を中心とした体幹の影響を色濃く受ける肩関節・股関節は現在の生活の中では、意識が薄れやすく硬直しやすい関節となっています。

 

この手足の意識と環境対応のグラデーションを意識することで、手足の不調や違和感から身体を感じ取る手がかりが少しでも感じていただけるとともに、そういうものが改善できるものなんだということが感じていただけたらと思います。

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