人間はもっと陽性なのだ!!

最近はまた『陰陽原理』の面白さにに引き込まれています。

陰陽原理は宇宙の秩序を示すもので宇宙の存在自体が『無限の広がり』から生じる『陰』と『陽』の極でできているというものです。

陰陽の原理としては12の法則があるのですが、今回は2つのポイントでご紹介します。

これだけでもいろいろなものが面白く見えてくると思います。

  1. 全ての目に見える現象には『構造』と『働き』があって、『構造』が『陽』なら『働き』は『陰』。『構造』が『陰』なら『働き』は『陽』となる。
  2. 『陰性』の特徴は『拡散』『遠心』『上昇』。現象としては 寒さ、軽さなど。『陽性』の特徴は『凝集(圧縮)』『求心』『下降』。現象としては 音、熱、光、重さなど。

例えば水。

水は冷やす(陰の働き)と氷になります。氷は固く凝集するので構造は『陽』です。

でも冷たくて活動性は低くなるのでその働きは『陰』ということになります。

水は温める(陽の働き)と水蒸気になります。水蒸気は気体になって拡散するので構造は『陰』です。

でも温かくて活動的なのでその働きは『陽』ということになります。

 

果物は『陽』の働きで水分や栄養素をギュッと凝集します。

そして大きくなって熟します。大きくなるので構造としては『陰』です。

最近の果物はとても大きくて甘くてジューシーですよね。

昔より『陰性』に傾いていて身体を冷やしやすいことが想像できます。

 

植物は地球の『陽』から生まれた『陰』。

だから、植物は地中と空に向かって拡散するように成長していきます。

 

私たち人間は植物に対して『陽性』です。

動物の成長と進化は、植物のように外には向かわずに身体の内側にどんどん刻まれていきます。

木の年輪は外側に増えていくのに対して、腸などは曲がりくねってお腹の中に仕舞われます。

さらに小腸の内側には柔毛というさらに入り組んだ構造を作っていきます。

動物は『陽』なので、エネルギーは内側にギュッと凝集してくることがわかります。

 

東京はコンクリートで覆われていて、電車や車などの交通手段も自動化されています。

高層ビルのコンクリートや道路のアスファルトなどの素材はエネルギーがギュッと凝縮されて硬い『陽』。

そして人間のかわりに電車や車などが活発に働いてくれているから『陽性』。

こう考えると私たちは『陽性』に囲まれ、元々持っている『陽性』の活動性は電車や車のような形にとって変わっています。

その分身体は、確実に昔より『陰性』に傾きやすくなっているように感じます。

 

分かりやすいところでは、身長が上に伸びてヒョロッとしているのは『陰性』の強い人です。

目が上下に開いてまあるいのも『陰性』の強い人。

 

私たちの身体の理想的な状態を示す『上虚下実』ということ。

これは頭(上)が『陰』で、お腹(下)が『陽』であることが相応しいと教えてくれています。

私たちの身体が『陰性』に傾くと、これが逆転します。

頭(上)が活動の主導権を握って、お腹(下)が冷えて代謝が落ちます。

冷えて『陰性』になったお腹は病気が起こりやすくなります。

『陰性』になるほど内側に閉じこもって(陽性)排他的になる傾向がみえます。

 

 

人間は身体の内側で真っ赤な血(陽性)を作って…

取り入れた酸素(陰性)を二酸化炭素(陽性)にして吐き出して…

体温という熱(陽性)も出てくる陽性な生き物!!

 

しっかり『陽性』でいることが元気の秘訣ですね。

 

興味のある方は是非、桜沢如一先生や久司道夫先生の著書を読んでみてください。

とても面白いですよ。

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