腕と全身との連動性を知ろう!!

今回は、前回のテーマ『呼吸も肩こりにも効く”腕”の意識』の続きです。

 

前回の内容を少しおさらいしましょう!

前腕の「橈骨」に意識を置くことのポイントとしては下の3点をあげました。

①橈骨を意識することで、肩は上に上がらなくなる

②橈骨を意識することで、背骨は反りやすくなる

③橈骨ー尺骨の連携が高まって、腕・手の血液循環が高まる

 

肩の位置が上に上がるということは、、、

▷血液が頭に向かったまま、心臓に降りてきづらくなる

▷血液が頭に集中するので、脳の活動が休まらずリラックスできなくなる

▷肩が上がるほど、上体(上半身)が骨盤から浮いて身体が安定しなくなる

こんな状態が身体に起こってきます。

 

背骨が反れずに丸まる(猫背)ということは、、、

▷肋骨ごと下がって硬くなるので、呼吸が浅くなる

▷お腹も丸くなって圧迫されるので、お腹の動きが悪くなる

▷背中が丸くなることで、頭を真上に乗せることができなくなるので肩・首が緊張する

こんな状態が起こってくることになります。

 

つまり、

「橈骨」を意識することで、これらのネガティブな状態に

働きかけて変えていくきっかけになります。

 

肩甲骨が上がって、背中が丸くなるということは

お腹や骨盤がお留守になって腕を使うエネルギーが、

頭(上)に向かいやすくなっているということ。

  

逆に言うと、肩甲骨が下がって背中が反ってくるということは、

腕を使うエネルギーがお腹や骨盤(下)に向かい、全身が連動してくるということ。

 

肩甲骨や背骨の”カタチ”が

そのまま身体の内側の状態を教えてくれることがよくわかりますね。

 

さらに、前回も少し触れた[骨間膜]

「橈骨」と「尺骨」の間には[骨間膜]という膜が張っています。

この[骨間膜]がポイントです。

 

これが「橈骨」と「尺骨」をエネルギー的に繋いで連携させてくれます。

[骨間膜]は腕のまさに奥にあるので、この働きの中で活性化されると、

自然と深い所が弛んで、血液循環がとても良くなります。

 

▷手・腕の末端の血液が心臓に戻ってくる

▷手・腕を動かしている広い領域の脳がリラックス・活性化する

▷[骨間膜]は呼吸に働く横隔膜と繋がっているので、呼吸が深くなる

 

腕や手は私たち人間が一番酷使している、”人間らしい”場所

だからこそ、この部分に目を向けてあげると、

”人間らしい”身体の悩みにダイレクトに働きかけることができます!!

 

 

次回は、前回の手の使い方を踏まえて、簡単な意識の取り方をご紹介したいと思います。

 

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