姿勢維持と筋肉の使いすぎ

前回の『どうして太もものお肉は落ちにくいのか?』では3つのポイントを挙げました。

 

・【つま先優位姿勢】→【踵をしっかり使う】

・【膝でバランスをコントロールする癖】→【踵ー股関節でバランスをコントロールする癖】

・【大腿四頭筋優位】→【ハムストリングス優位】

 

重力の下で、骨格の位置関係上どうしても関節軸に対して働く回転力を【トルク】といいます。

 

上下の骨が垂直(真上に乗っていれば)にあれば、骨は安定していますが、前後左右にズレていると重力を受けて回転力【トルク】が働きます。

 

崩れないように常に重力と関節にかかる【トルク】の力を感知して、姿勢を安定、維持させてくれている筋肉を【抗重力筋】といいます。

 

例えば足首の関節にフォーカスしてみてみます。

 

バランスのいい立ち方をしていても、常に足首には前に倒れるように【トルク】が働きます。

 

この力に対応して常にふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)は、倒れないように一定の力で働いてくれています。

 

【つま先優位姿勢】では、さらに強く重心が前(つま先)にかかってくるためにより前に倒れる【トルク】が働きます。

 

そうするとふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)はさらに強い力で倒れないように働く必要が出てきます。

 

こうして姿勢の良し悪しによって姿勢の維持(重力に対抗する力)にはより強く筋肉が働かないといけない状況が出てきます。

 

【踵をしっかり使う】ことで重心をコントロールして、一段階の負担にとどめることでふくらはぎの筋肉の労働量は半減します。

 

これによって…ふくらはぎの不要な筋肉量や緊張は落ちていきます。

 

次に膝の関節にフォーカスします。

 

太ももの筋肉(大腿四頭筋)は膝を伸ばしたり、膝のクッション性をコントロールするために常に一定の張力で働いている抗重力筋です。

 

そして前回もお話しした通り、膝は”つま先と連携して働く”関節です。

 

つま先が優位になると膝が曲がって、後ろに倒れるように強い【トルク】が働くようになります。

 

このつま先と膝で足の力で立つ姿勢を維持していると、太ももの前の筋肉は、膝を強力にコントロールするためにとても発達して太くて硬い筋肉へと変わっていきます。

 

これを変えていくには、【膝ではなく股関節でバランスをコントロールする】ことが重要です。

 

これはさらにひとつ理解を進めると【つま先ではなく踵をしっかり使う】ことに繋がります。

 

今度は股関節にフォーカスします。

 

”普通は”股関節には後ろに倒れる【トルク】が働きます。

 

大腿四頭筋は膝をコントロールする筋肉だといいましたが、その一部が股関節を超えて骨盤の前側に繋がっています。

 

ですので膝を使いやすい人は太ももの筋肉が骨盤を前に倒すように、股関節に前に倒れる【トルク】を引き起こします。

 

これは足の付け根がくの字に曲がって、お尻が引けた状態です。

 

お尻の筋肉は姿勢維持と同時に”股関節を伸ばして”足を後ろに引いて歩く、走るという動作をする筋肉ですので、よく発達しています。

 

が、お尻の引けた状態では”股関節がくの字になりすぎないように”常に働いて緊張していなくてはいけなくなります。

 

同じ様に太ももの裏に付いているハムストリングスという筋肉も過剰な姿勢維持のお仕事をさせられ使いたい時に使えなくなってしまいます。

 

ハムストリングスが優位に働いていると”股関節がくの字になりにくく”骨盤がしっかり立つことができるようになります。

 

膝を中心に姿勢を維持する【大腿四頭筋優位】

から

股関節を中心に姿勢を維持する【ハムストリングス優位】

に変えていく。

 

これができてくると太ももの前のお肉はスッキリとして柔らかみが出てきます。

 

こういう変化の中で姿勢のシルエットも自然と変わってきます。

 

姿勢を維持するために少しイメージを変えてチェックしていくことで

 

余計な筋肉を使って疲れを溜めてしまったり緊張が続くようなこともかなり変えていくことができます!

 

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