前回、前々回のコラムで足首と膝の【中心の感覚】を確かめました。
今回は足首と膝を繋げていきましょう。
といっても方法自体は簡単です。
今回もチカラを抜いて、自分の身体に耳を傾けます。
【足首と膝を繋げる方法①】
1.【足首の中心】を確認します。
2.【膝の中心】を確認します。
3.【足首の中心】の真上に【膝の中心】を乗せるように位置をとるように感覚を拡げていきます。
足首と膝の感覚を交互にとりながら、前後左右に揺すりながら、上下の感覚を合わせていきます。
身体の感覚としてはのけ反って後ろにあるように感じるかもしれません。
膝から下の繋がりは意識したまま、股関節〜腰をそって対応します。
『地面と仲良くなる』ために足首から膝まで連動させます。
すると、身体の置かれ方が違うことが全然変わることを感じてください!!
【足首と膝を繋げる方法②】
①の感覚は『地面と仲良くなる』ための基本的要素です。
これを維持したまま、アキレス腱を伸ばすようにしていきます。
以前、『アキレス腱伸ばし』という体操として紹介しました。
これを上下の中心を意識して行ないます。
下に、コピーしましたので、確認してから始めましょう。
『アキレス腱伸ばし』
基本的には子供の頃からみなさんもやっているアキレス腱のストレッチをイメージしてください。意識の置き方で効果は飛躍的に高められます。
- アキレス腱から下腿の中央のラインをしっかり手で触れて、伸ばす軸に意識を残す。
- 踵を地面に押し付けて、意識した下腿の中央ラインに張力を感じるように伸ばしていく。
- 足が外側を向かないように下肢が内側に倒れないように行う。
このポイントは1.です。手で触れることで意識が残ります。
今アキレス腱がどの位置にあるのかをしっかり認識します。
だいたいの人は足の幅の真ん中より外側にアキレス腱の動きがズレてしまっています。
『アキレス腱伸ばし』ではアキレス腱の”中央ライン”という意識を取りました。
今回は、上下の【中心】感覚を頼りに行ないます。
- ”【足首の中心】と手で作った円”を意識します。これを崩さないように地面に押し付けるようにします。
- 地面から押し返される力を【足首の中心】で感じます。
- そのまま今度は”【膝の中心】と手で作った円”に感覚を拡げます。
- ”【膝の中心】と手で作った円”も崩さないように前に傾けていきます。
- うまくいかないと”【膝の中心】と手で作った円”が内側や外側に回ってしまったり、”ひしゃげて”しまいます。
【足首の中心】と【膝の中心】が崩れないように意識を集中して行ないます。
すると下腿の”中央ライン”もしっかり伸びやすくなります。
脚を戻した時に上下の中心感覚が繋がりやすいことが実感できると思います。
この【足首】と【膝】を繋げることで、地面との繋がりが大きく安定してきます。