前回のコラム『地面と”もっと”仲良くなる方法』では
地面と仲良くなると題して、足首の感覚を高める方法を試してみました。
その感覚を膝にまで拡げていきます。
膝は前によく曲がる関節です。
私が子供の頃は、スポーツや運動の場面では、つま先で地面をけるように教えられました。
私もバスケットボールをやってきましたので、つま先の力をつけるトレーニングをよくしたものです。
つま先を使うときは、身体をつま先の上に乗せることになります。
そこで『膝』です。
膝を曲げれば、すぐにつま先の上に膝を配置することができます。
膝はつま先の『調整役』にとても使いやすいのです。
でも、実は膝を『調整役』に使うことがいろいろな障害を生みやすくしてしまいます。
膝の変形やケガなどは、膝が『調整役』だと飛躍的にリスクが高くなります。
つま先は”小手先”の使い方が簡単にできてしまうところ。
”地面と仲良くする”ために足首に主導権を渡さなくてはいけません。
ということは、膝も動きを主導する関節にはなりませんね。
前置きが長くなりましたね。
さて、今回はまず膝の感覚を高めます。
実は、方法は【足首の中心】を感じる方法と同じでOKです!!
【膝の感覚を高める方法】
1.手で円を作ります。
その真ん中に意識を集中します。
2.膝(お皿の下で大丈夫です)を手で囲みます。
手で囲んだ中心が【膝の中心】です。
手で囲んだ中心に身体の重さが落ちるようにイメージします。
膝にはお皿があることも手伝って、多くの人は、膝のイメージが前にあるはずです。
3.前後・左右に動かしながら、手で囲んだ中心に重さがかかることを意識して感覚します。
膝の関節の中心に重さがしっかりおちてくるイメージができると、下半身の使われ方のイメージがグッと変わってくると思います。
イメージをしっかりもって感じていると、何となく自分の重さがどこに落ちているのか、分かるようになってきます。
なるべく力を抜いて感覚を大切にやってみてください。
次回は、【足首の中心】と【膝の中心】を繋げていきます。